- マインクラフトが快適に遊べるPCが欲しい
- マインクラフトが重いからスペックアップしたい
- MODを入れるならどれぐらいの性能が必要なのか知りたい
この記事の目次
推奨動作環境
必要(最低)スペック | 推奨スペック(設定:HIGH) | |
---|---|---|
Intel Core i3-3210 | CPU | Intel Core i5-4690 |
Intel HD Graphics 4000 | GPU(グラボ) | GeForce 700 Series |
2GB | メモリ | 4GB |
マインクラフトは10年近く前にリリースされたゲームですが、頻繁にアップデートされています。
そのため、当時では推奨スペックだったものが最低スペックになり、要求される性能がどんどん上がっています。未だに古いスペックを推奨動作環境として紹介しているサイトもありますが、最新版は上記のものです。
今まではオンボード(グラフィックボードを搭載しない普通のPC)でも動かせると言われていたマイクラですが、現在はグラボは必須です。
MODを入れないとしてもグラボは最低限必要で、MODを導入するのであれば、ミドルスペックぐらいのグラボが必要になります。
実際に普通のノートPCでマインクラフトを動かしてみた
言葉だけでは信憑性に欠けると思い、僕が普段使用しているノートPCにマイクラをインストールして、どれぐらい重いのかを実際に体験しました。
このノートPCはUX303UBというモデルで、スペックは以下の通りです。
CPU | Core i5 6200U |
---|---|
GPU | GeForce 940M |
メモリ | 8GB |
普段用なら十分すぎる性能です。さらに、このPCはゲームもできるというのが特徴です。その証拠に、普通のPCには搭載されていないGPUがしっかり搭載されています。
実際に動かすと、めちゃくちゃ重かった
インストール直後の設定は全てデフォルトです。チャンクも12になっています。
このPCでこの設定だと、重すぎてカクカクでした。fpsは10ぐらいしか出ていません。
『さすがに厳しいよな~』ということで、さらに設定を下げます。チャンクは最低に、その他の影なども全てオフにし、再度挑戦。
チャンクを最低にしたおかげで目の前には霧が広がります。視界不良過ぎる。
肝心の重さについてですが、多少は改善したものの、快適とは程遠い重さでした。
メモリも8GB搭載していて、一応GPUも載せています。それでこの重さということは、普通のPCで、しかもオンボードで遊ぶのは厳しいです。
設定を下げてもfpsは20ぐらいしか出なかったので、MODを入れることははおろか、バニラで遊ぶことすら叶いません。
昔のマイクラなら低スペックでも動かせましたが、今はやっぱり難しいです。
PCが低スペックだとマインクラフトは酔う
ノートPCにマイクラを入れて5分も経たないうちに、酔って気持ち悪くなってしまいました…。
fpsが低いので画面がガクガク動くこと、思ったようにAIMが動いてくれないことから、自分の感覚とは違う動きになってしまい、吐きそうなほど気持ち悪くなってしまいました。
マインクラフトは他のゲームと比べても酔いやすいゲームなのですが、PCの性能が低いと酔いやすさは爆発的に増えます。
もし、現在低スペックPCでマイクラをプレイしていて、すぐに酔ってしまう人は、PCを買い換えるだけで酔わなくなる可能性が非常に高いです。
チャンクや画質設定の比較
次に、各設定ごとの違いを比較しました。まずはマインクラフトで最も重要になるチャンクについて。
初期設定の12チャンクです。遠すぎず近すぎずという感じで、とても見やすいです。
続いて32チャンクです。こちらは最大設定です。遠くまで見えるようになっていますが、ここまで見えなくても…という感じ。
不必要なところまで見えるようになるので、fpsは急激に下がり、重くなります。
続いて最も軽い4チャンクです。
視界が霧で覆われたような感じで不安になります。プレイにも支障が出そう。
ちなみにさきほど紹介したノートPCは、4チャンクまで下げても重かったです。
画質設定を比較
次は画質設定について。とにかく軽くしたい場合はチャンクを小さくし、画質設定を下げることになります。
今回は下げられるものは全て下げました。
設定を下げると全体的にのっぺりした感じになって、深みがありません。
プレイに直接支障が出るような感じはありませんので、ここは好みになると思います。
ただ、ある程度のスペックがあれば、下げなくても十分軽いです。僕のメインPCだと、全て設定を上げた状態でもfpsは400台、設定を下げると500台をキープするという感じで、どちらの設定でも十分過ぎるほど快適でした。
MODを入れるならどれぐらいのスペックが必要?
マインクラフトをPCでプレイする最大のメリットといえばmodが使えることです。人気なのはやはり影modと工業modですが、どちらも必要な性能がアップします。
そこで、どれぐらいの性能が必要になるのか?を実際にグラフィックボードを使って計測しました。
一番人気の影MOD「Optifine+KUDA SHADERS」の組み合わせで試します。他の影MODに比べて軽いのが特徴です。
影MODを入れるだけでこんなに綺麗になります。
これをオンにした状態で決めたルートを走り、どれぐらいヌルヌル動くのかを調べます。比較は16チャンクと8チャンクでおこないます。
フレームレートってどういう意味?という方のための目安はこちら。
- 144fps:ゲーミングモニターを最大まで活かせる
- 80~100fps:ゲーミングモニターでヌルヌル動く
- 60fps:普通のモニターで快適に遊べる
- ここが限界
- 50fps以下:カクカクして面白くない。3D酔いもしやすく、気持ち悪くなる。
こんな感じです。普通のモニターなら60fpsが基準に、ゲーミングモニターで快適に遊ぶなら100fpsぐらいを目安にしましょう。
マインクラフト KUDA 16チャンク 平均fps
- RTX 2080 Ti
-
97.68fps
- RTX 2080
-
92.08fps
- RTX 2070
-
83.58fps
- GTX 1080 Ti
-
87.26fps
- GTX 1080
-
84.68fps
- GTX 1070 Ti
-
94.23fps
- GTX 1060 6GB
-
75.91fps
- GTX 1050 Ti
-
50.14fps
Optifine+KUDA SHADERS v6.1
遠くが見える16チャンクだと、GTX 1070 Ti以上のグラボがほぼ同じぐらいのフレームレートでした。
マインクラフト KUDA 8チャンク 平均fps
- RTX 2080 Ti
-
258.01fps
- RTX 2080
-
231.7fps
- RTX 2070
-
188.97fps
- GTX 1080 Ti
-
177.06fps
- GTX 1080
-
188.48fps
- GTX 1070 Ti
-
163.46fps
- GTX 1060 6GB
-
108.55fps
- GTX 1050 Ti
-
63.08fps
8チャンクまで落とすとフレームレートは爆上げです。RTX 2080 Tiは200fpsを超えました。さすが最新のグラボという感じです。
ちなみにMODを入れない場合、GTX 1050 Tiで32チャンクまで増やしても176fpsだったので、普通のマイクラをそのまま遊ぶなら高性能なPCは必要ありません
8チャンクってどれぐらいなの?という方のための比較画像です。
8チャンクでも割と遠くまで見えますし、普通にプレイする分にはまったく問題ないレベルです。設定では「普通」と書かれているので、8チャンクを基準にするのが良いと思います。
マイクラにおすすめのグラフィックボード | |
---|---|
MODなしでマイクラを遊ぶ | GTX 1050 Ti |
影MODを入れて普通のモニターで遊ぶ | GTX 1060 |
ゲーミングモニターで影MODを入れる | GTX 1070 Ti 以上 |
マインクラフトのメモリ使用量
マイクラは他のゲームに比べてメモリの量が重要になるゲームです。
ワールドを拡張したり建築物が増えてくると使用するメモリの量が増え、どんどんゲームが重くなります。『最初は軽かったのに、最近マイクラがカクカクする』というのも、メモリ不足の可能性があります。
マイクラは設定でメモリの割り当て量を変更できます。最初は1GBですが、設定で4GBなどに増やせます。ただ、メモリの割り当てを増やすということは、それだけたくさんのメモリが必要になるということです。
こちらはメモリの割り当てを変更する前。2.3GBのメモリを使用しています。
そしてこちらがメモリの割り当てを4GBまで増やしたところです。4.5GB使用しています。
このように、メモリの割り当てを変更することでマイクラを軽くすることができます。なので、メモリは他のゲームで必要な量よりも少し多いほうが安心です。
メモリ割り当てを増やして快適に遊ぶのであれば、16GBはあったほうが良いです。それ以上が必要になることはまずありませんが、ゲーミングPCに搭載されていることの多い8GBでは足りなくなる可能性が高いです。
影modを入れるなら必要になるスペック
実際に検証した結果、影MODありだと、GTX 1060以上のグラフィックボードが必要という結果になりました。普通のモニターを使うなら、最低ラインはココですね。
ゲーミングモニターを使って、もっとヌルヌルで動かすなら、GTX 1070 Tiは必要になります。
影modはグラフィックに依存するタイプのmodなので、高い性能のグラフィックボードが必要になります。
もし今マインクラフトを遊んでいて、影modを入れると重い場合は、グラフィックボードの性能が足りていないことになります。
工業modを入れるなら必要になるスペック
工業modはたくさんの計算をしてソフトが動くイメージのmodなので、CPUとメモリの性能が重視されます。
グラボが良くてもCPUが弱いと重くなるので、工業modを入れて遊びたい場合は、CPUの性能が高いものにしましょう。
工業modを入れると重いという場合は、CPUの性能が足りていないか、メモリの容量が少ないことが考えられます。
マインクラフトが快適に遊べるおすすめPC
バニラでいいから快適に遊びたい人向けのモデル
CPU | Core i3-8100 |
---|---|
グラボ | GeForce GTX 1050 |
ストレージ(容量) | 240GB SSD |
メモリ | 8GB |
modを入れる予定はなく、バニラ(modなし)で十分だから価格を抑えたい!という人向けのモデルです。
お世辞にも性能が良いとは言えませんが、マイクラをバニラでプレイすることはできます。
設定は下げなければなりませんし、SSDではないので、読み込みも遅くなってしまいます。
HDDからSSDに変わりました!なので、読み込み速度はクリアです!しかし、容量が少ないので、すぐ容量がいっぱいになってしまいます。
価格はゲーミングPCの中でもズバ抜けて安いので、『予算がどうしても無いんだ…。でもマイクラができるPCが欲しい!』という人はこれ一択でしょう。
このPCのメリット
- PC版のマイクラが遊べる低価格のPC
- バニラで遊ぶなら十分な性能
このPCのデメリット
- modを入れると重くなる
- 設定もすべて下げる必要がある
価格を抑えてマイクラができるPCを!という一点に集中して紹介したモデルですが、他のゲームもプレイしたいと考えているのであれば、このモデルはおすすめしません。
あくまでも「マイクラだけをプレイする前提」なので、もし最新ゲームも遊びたいのであれば、あと少し予算を増やして、別のモデルにしましょう。
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影modなど、少しのmodを入れて遊びたい人向けのモデル
CPU | Core i5-8500 |
---|---|
グラボ | GeForce GTX1060 6GB |
ストレージ(容量) | 240GB SSD 1TB HDD |
メモリ | 8GB |
このモデルは非常にコスパが高いです。グラボとCPUのバランスが良く、多くの人におすすめの万人受けしやすいモデルです。
影modはもちろん、工業modなど、たくさんのmodを入れすぎなければ快適に遊ぶことができます。
また、マイクラだけでなく、別のゲームがプレイしたくなっても安心で、YouTuberがよくプレイしているFortniteやPUBGなどのゲームも快適に動かすだけのパワーがあります。
このPCのメリット
- コスパが非常に高い
- modを入れても軽い
- マイクラ以外のゲームがプレイしたくなっても安心
このPCのデメリット
- メモリが8GBなので、できれば16GBまで増やしたほうがいい
メモリはあとから自分で増やすこともできますが、ガレリアDTはメモリを後から増やすことができないモデルです。(メモリを挿す場所が2箇所しかないため、すでにいっぱい)
なので、将来的に16GB必要かもと思ったら、必ず注文時に16GBモデルを選びましょう。詳細はガレリアDTのレビューに書いています。
工業modや影modなど、modをたくさん入れて遊びたい人向けのモデル
CPU | Core i7-8700 |
---|---|
グラボ | GeForce RTX 2060 6GB |
ストレージ(容量) | 500GB SSD 2TB HDD |
メモリ | 8GB |
マインクラフトだけを遊ぶなら絶対にオーバースペック(必要ないぐらい性能が良い)です。
ですが、modを大量に入れるとなると、どんどん重くなっていくので、心配ならこれぐらいの性能のPCを用意しておいたほうがいいです。
グラボもCPUも最高レベルのものを搭載しているので、マイクラで重くなることはありません。影MODも余裕です。
それどころか、別のゲームも最高設定で動かせますし、ゲーム配信や動画撮影などもサクサクこなせます。
このPCのメリット
- たくさんmodを入れても軽い
- マイクラの配信や、動画投稿をしたい人向け
- 他のゲームも最高設定で快適に動かせる
このPCのデメリット
- バニラでマイクラだけをプレイするならもったいない性能
- メモリが8GBなので、できれば増やしたい
メモリはカスタマイズ時に増やすことができます。もし予算に余裕があれば16GBまで増やしましょう。
前述したとおり、メモリは増設しやすいパーツなので、後から自分で増やしても構いません。
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