3D酔いとは、FPSなどの視点移動型のゲームをプレイすると現れる症状です。
実はこの記事を書いている僕も3D酔いを起こしやすい体質で、数々のゲームで吐きそうになりました…。
今回はそんな3D酔いの原因と対処法について書いていきます。
この記事の目次
3D酔いはなぜ起こるのか
実は、3D酔いのハッキリとした原因はまだ分かっていないそうです。
ですが、おそらくこれが原因だろうと言われているものはあり、それが「見ているものと自分の体の感覚のズレによるもの」です。
例えば、自分が歩いている時にも体は上下左右に揺れているわけですが、普段それを認識することはなく、視点は常にまっすぐ安定しています。
実際には揺れているわけですが、三半規管がその揺れを認識させないように修正し、まっすぐ歩いているように見せてくれています。
しかし、車に乗っている場合だとどうでしょうか。自分の体を動かしていないのに上下左右に揺れますよね。
すると、三半規管が実際に体が動いているものだと錯覚し、その揺れを修正しようとします。しかし、自分の体は動いていないわけですから、そこで脳の感覚にズレが生じてしまいます。これが乗り物酔いです。
3D酔いもこれと同じことが起きていると考えられています。
FPSなどをプレイしていると、視点が上下左右に激しく動いたり、キャラクターが歩くのと同時に画面が揺れたりします。
すると三半規管が「自分の体が揺れているんだ」と錯覚し、修正しようとします。
しかし自分の体は実際に動いていないわけですから、またしてもズレが起きてしまいます。これが3D酔いの原因になります。
人の視点だと酔いやすくなる
また、酔いやすくなる原因のひとつに、「人の視点」があります。
FPSで自分が死んでしまった時に味方の視点に切り替わることがありますが、その視点を見ていると酔ってしまうことが多いです。
これは「自分の感覚と違う動きをする」ために起こるものです。
自分のキャラクターを動かすときは、どっちを向こうとしているのか、どれぐらいのスピードで動かそうとしているか、マウス感度はどれぐらいか、というのは分かっていますよね。
ですが人の視点だと予想していなかったスピードで視点がグルグル回転したり、いつもと違うマウス感度で動くため、自分の感覚とのズレが起こり、酔ってしまうのです。
これは車酔いとも似ています。
自分で運転する人は酔いませんが、これは車がどれぐらい加速するか、どれぐらい曲がるかなどの感覚が、アクセルやハンドル操作を実際に行っている人だけが分かる感覚だからです。
他人の視点も同じで、自分の感覚とは違う動きをするため、本人以外は酔いやすくなるのです。
3D酔いの症状
- 頭痛
- めまい
- 平衡感覚がなくなる
- 冷や汗
- 悪寒
- 目の痛み
いきなり気持ち悪くなったり頭痛が起こることもありますが、初期症状として、眠気やだるさ、疲れなどがあります。
3D酔いを治す方法
3D酔いになってしまったということは、脳と視覚のズレが起こっているということになるので、まずはそれをリセットするところから始めなければなりません。
- モニターから離れて部屋をぼーっと眺める
- イスから立って軽く体を動かす
- 仮眠をとる
などが3D酔いを治す方法です。
しかし、これには即効性がない場合も多く、実際に吐かないと治らなかったり、眠って次の日になっても体調がすぐれないこともあるため、人によって効果はバラバラです。
また、その日その日の体調によっても左右されます。
疲れている日だと酔いやすくなったり、いつもだったら平気なゲームでもすぐに酔ってまともに遊べなかったりします。
ですから、睡眠不足が続いていたり、ゲームのやりすぎで目が痛い、いつもよりもゲームで疲れるなどの症状が出たときは、早めに休憩をとるようにしましょう。
3D酔いの対策
僕が実際にプレイしていて最も酔いやすかったのはマインクラフトです。
マインクラフトが発売されてすぐの頃からプレイしているのですが、当初は遊び始めてすぐに「経験したことないほど重度の酔い」に襲われ、まともに遊ぶことができませんでした。
portal2も酔いやすかったです。今でも初期ステージから出られてません。
そんな僕がいろいろ試して効果があった対策法を紹介します。
画面の揺れをなくす
マインクラフトは初期状態で画面の揺れがONになっています。
キャラクターが歩くと上下に揺れるのですが、これが原因で吐くほど酔いました。これを切ってからはかなりマシになりました。
MMOのスキルエフェクトで画面が揺れたりする演出がありますが、これも酔う原因になります。
派手なスキルと同時に揺れるのは爽快ですが、酔ってしまう場合はOFFにしましょう。
マウス感度を下げる
これも定番の3D酔い対策です。
マウス感度が高すぎると、ちょっと動かしただけで照準が大きく動き、目まぐるしく視点が動いていきます。
マウス感度が高くなると細かい視点の移動がしにくくなり、右側にちょこっとだけ動かそうと思っても、想像以上に動いてしまい、なかなか動きが制御できないということがあります。
これは初心者にとても多いのですが、マウス感度はまずは低めに設定するのがおすすめです。そのほうが細かい制御がしやすくなりますし、視点の動きもゆっくりになるので、3D酔いも起こしにくくなります。
また、FPSのプロはマウス感度が低い傾向があります。プロだから絶対正解というわけではありませんが、スコアが伸びやすくなるのは低センシ(マウス感度が低いこと)です。
マウスパッドが小さい人はゲーム用の大きめのマウスパッドを用意して、感度を下げてみましょう。
画面を小さくする(フルスクリーンからウィンドウモードに)
画面が大きい方が迫力があって楽しいですが、3D酔いの原因になります。
その理由は、頻繁に目を動かなさなければならないからです。
例えば右下にマップがあり、左上にキャラクターの体力があるというような場合、右下と左上に何度も何度も視点を動かさなければなりません。
画面が大きければ大きいほど目の動きも大きくなり、目が回りやすくなります。
また、画面が大きいと、目に飛び込んでくる情報量が多くなるため、それだけで酔いやすくなります。
すぐに酔ってしまってまともに遊べないゲームのときは、ウィンドウモードにして限界まで画面を小さくすることで、劇的に酔いにくくなる場合があります。
僕はマインクラフトを遊ぶときは必ずウィンドウモードにしています。それだけでもかなり楽になりましたし、全然酔わなくなりました。
画面から離れる・画面を遠くする
これも上記のウィンドウモードと似た効果があります。
画面が近すぎると目を大きく動かさなければならなくなり、目が回って酔ってしまいます。
僕がマインクラフトを始めたばかりの頃は、どうしても酔ってしまうのでワイヤレスのキーボードとマウスを買ってきて、部屋の端にモニターを起き、5~6メートルぐらい離れたところからプレイしてました。
今思うと馬鹿げてますが、全く酔わなかったです。
クロスヘアを見るようにする
FPSをプレイするときは、できるだけクロスヘアを見たほうが酔いにくいです。
プロの試合などを見ていると、AIMをぐるぐる高速で回していて、「酔わないのかな?」って思いますが、実はクロスヘアだけを見ているので酔いません。
ウィンドウモードのところでも書きましたが、目を動かすと酔ってしまいます。
頻繁にキルログを確認したり、他人の視点でクロスヘア以外を見ているとぐわんぐわん視点が揺れるので、酔ってしまいます。
しかし、クロスヘアだけを見ていれば、視点は常にモニターの中心部分になるため、画面を激しく動かしても酔わないんです。
周りからするとモニター全体を見ているので酔ってしまいますが、見る場所をクロスヘアに絞ると意外と酔わないので、試してみてください。
これに関してもある程度の慣れが必要で、はじめはすぐに酔ってしまうかもしれませんが、意識していればいずれ大丈夫になっていきます。
オーバーウォッチをプレイしたばかりのころは激しく視点を動かすのでちょっと酔ってしまったのですが、見るところをクロスヘアに絞ってからは全然酔わなくなりました。
酔い止めは効果がある?
乗り物酔いと3D酔いは原因が似ているため、酔い止めは効果があります。
しかし、酔い止めは酔ってから飲むものではなく、酔う前に飲むものなので、ゲームも同じように酔ってから飲んでも意味がありません。
自分が酔いやすいと感じているゲームをプレイするときは、その1時間ぐらい前から酔い止めを服用しておきましょう。
他にも、乗り物酔いに効果があるツボや締め付けの強い服を着ない、酔ったらすっぱいものを食べるなどで酔いが経験します。
一番は酔ったらモニターから離れることなので、上記のことと合わせて対策してみてください。
PCのスペックが低いのも3D酔いの原因になる
僕が3D酔いをしにくくなったのは、PCのスペックを上げたからというのも大きな理由です。
マイクラを購入した当初のPCはマイクラがギリギリ遊べるぐらいのスペックで、カクついたりFPSが低下してガクガクになることが多かったです。
この「カクつき」も酔いの原因になります。画面揺れと同じように脳との感覚にズレが発生し、酔います。
PUBGが発売されたばかりの頃は最適化が進んでおらず、いまと比べてかなり重かったのですが、やっぱり酔いやすかったです。
どのゲームでもfpsが低下して画面がガクガクになると気持ち悪くなるので、そういうときは目をつぶって見ないようにしています。
普段からゲームが重くてカクつく場合は、PCのパーツを交換したり、思い切って買い替えるのも手です。
画面がヌルヌルサクサク動くようになれば、それだけで酔いにくくなり、快適なゲームライフが送れるようになります。
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