最新のグラフィックボード「RTX 2080 SUPER」が搭載されたゲーミングPC「ガレリアZG」の実機レビューです。
ガレリアZGは少し前までRTX 2080搭載となっていましたが、RTX 2080 SUPERに変更、CPUもCore i9-9900KFと大幅アップグレードしています。
この記事の目次
ガレリアZGのスペック
グラボ | GeForce RTX 2080 SUPER | – |
---|---|---|
CPU | Intel Core i9-9900KF | – |
CPUクーラー | 静音パックまんぞくコース | – |
メモリ | 16GB (8GBx2) | – |
SSD | 512GB NVMe | – |
HDD | 3TB | – |
マザーボード | インテル Z390 チップセット ATXマザーボード | |
電源ユニット | 700W 静音電源 (80PLUS GOLD) | |
スペックはレビュー時のものです。変更されることもあるので、最新の情報は公式ページを見てください。 |
カスタマイズは特に必要ないですね。HDDも大容量ですし、SSDも512GBなので、色々なゲームを遊ぶ場合でも安心です。
SSDはNVMeなので、普通のSSDよりも高速です。
ガレリアZGの付属品
付属品はドライバディスク、Windows10のディスクです。
キーボードやマウスはオプションで選択可能となっています。キーボードは独特なタッチ感で使い心地は良好ですし、1980円と性能の割に安価のため、おすすめのカスタマイズです。
ガレリアZGの外観
- USB3.0 x2
- SDカードリーダー
- MicroSDカードリーダー
- ヘッドホン出力
- マイク入力
前面の入出力は一般的なものが一通り揃っています。カードリーダー内蔵なので、写真などのデータも扱いやすいです。
また、左側にステッカーが貼られている通り、Steamが標準インストールされています。
- USB3.0 x2
- USB2.0 x2
- USB3.1
- USB TypeC
- PS/2端子
- マイク入力
- ライン入力
- ライン出力
- LANポート
バックパネルも普通の構成です。
これだけあれば普通の用途でUSBが足りなくなることはまずありません。モニターの出力に関しては、グラボが搭載されているので使うことはありません。なのでキャップがついています。
サイドパネルはファンが取付可能になっています。無骨なシンプルデザイン。
天板もメッシュ構造になっていてファンがひとつ取り付けられています。
ガレリアZGの背面全体図。
- HDMI x1
- DisplayPort x3
ガレリアZGの搭載グラフィックボードはRTX 2080 SUPERです。
出力ポートは他のRTXシリーズと同じで、今まであったDVI-Dが排除されています。
ガレリアZGの内部パーツをチェック
CPUクーラーは、標準で静音パック満足コースが選択されています。
今回のガレリアZGでは、DEEP COOL製のモノが搭載されていました。
メモリは8GBx2の構成で、2スロット空いています。メモリを増設する場合も安心です。
マザーボードはASRockのPhantom Gaming 4でした。定番のマザーボードで人気があります。コスパで選ぶときに必ず名前が挙がるマザーボードですね。
ガレリアZGのSSDはM.2スロットに取り付けられているNVMe SSDです。従来のSATA接続よりも高速で、最近はよく選ばれるようになっています。
HDDはSEAGATEの3TBHDDです。
大容量なので画像や動画データなどの保存がメイン用途になります。ゲームの録画とか保存しておくと1TBぐらいは軽く吹っ飛びますので、3TBぐらいはあったほうが安心です。
5インチベイは3箇所、3.5インチベイは4箇所空きがありました。
ストレージがいっぱいになってもこれだけ増設可能なので、いっぱいになることはまずないでしょう。拡張に関しては十分です。
ひとつ悲しかったのは、光学ドライブが標準搭載されなくなってしまったことです。まぁ、使われる機会も少なくなってきたということなのでしょう…。
カスタマイズで追加可能なので、そこまで大きな痛手ではありません。
電源ユニットはFSP製の700W電源です。80 PLUS GOLD。
グラフィックボードはPalitのRTX 2080 SUPERが搭載されていました。
ものすごくシンプルです。
シンプルの中のシンプル。真っ黒なデザインで、特に光ったりもしません。
真っ黒なケースにピッタリで、個人的にはお気に入りです。
デスクに設置
僕の使っているPCデスクに設置してみました。写真映えするようにサイドパネルは外してあります。
やはりガレリアケースの中でも大型なので、デスクの上に置くのにはあまり向いてないと思いました。机の下などがベストです。
いつもはグラボがカラフルで光るため、統一感が少し損なわれていましたが、今回は統一感があって良い感じです。
ガレリアZGの性能をベンチマークソフトでチェック
ここからは、ガレリアZGの性能をチェックしていきます。
とりあえずは他のモデルと比較しやすいベンチマークスコアをチェックします。性能が数値化されるので、PCごとの比較に便利です。
ドラゴンクエストX | |||
---|---|---|---|
最高品質 (1920×1080) |
23857 | すごく快適 | |
FINAL FANTASY XV | |||
高品質 (1920×1080) |
11266 | とても快適 | |
FINAL FANTASY XIV:漆黒の反逆者 | |||
最高品質 (1920×1080) |
18738 | 非常に快適 | |
Fire Strike | |||
1920×1080 | 23850 | 上位2%の性能 | |
Time Spy | |||
1920×1080 | 11298 | 上位7%の性能 | |
Cinebench R20 | |||
マルチスレッド | 4859 pts | ||
シングルコア | 480 pts |
どの測定でも良い結果が出ています。RTX 2080を搭載していた頃のガレリアZGと比べると、わずかではありますがスコアは伸びています。
ベンチマークスコアを見ればPCの性能はなんとなく比較できますが、実際にゲームが快適に遊べるかを判断することはできません。
ここからはゲームを動かして、どれだけ快適に動くのかをチェックしていきます。
ガレリアZGのゲーム性能を実際にチェック
色々なゲームを動かしてフレームレートをチェックしました。解像度は1920×1080のフルHDです。
フレームレートの目安
- 144fps:ゲーミングモニターを最大まで活かせる
- ~100fps:ゲーミングモニターでヌルヌル動く
- 60fps:普通のモニターで快適に遊べる
- ここが限界
- 50fps以下:カクカクしてまともに遊べない場合も。eスポーツジャンルは絶望的。
League of Legends
- サモリフ5vs5
-
292.40fps
- TFT
-
159.68fps
サモリフは試合開始から10分間、TFTは1試合(どちらも最高設定)
LoLはサモナーズリフトとTFT(チームファイトタクティクス)で計測しました。どちらも最高設定にしています。
TFTは中盤がプレイヤー・ユニットの数の関係から重くなりますが、それでも平均150fpsを超えました。
LoLは最高画質でも余裕でプレイ可能です。
CoD:BO4
- 最高設定
-
226.12fps (242.70fps + 209.54fps)
- 中設定
-
248.37fps (251.51fps + 245.23fps)
- 最低設定
-
260.515fps (261.67fps + 259.36fps)
チームデスマッチを2戦した平均
マップによってfpsの差が激しいので、ランダムに2マップ回して平均値を取りました。
最高設定でもかなり良い結果になっていて、ゲーミングモニターを使いつつ最高設定も余裕です。
PUBG
- ウルトラ
-
192.00fps
- 中
-
245.65fps
- 非常に低い
-
268.25fps
トレーニングモードの外周を走る
こちらも圧倒的です。ウルトラ設定でも144fpsを超えました。PUBGも楽々プレイ可能です。
フォートナイト
- エピック
-
183.60fps
- 中
-
263.84fps
- 低
-
238.35fps
ロビーからダスティデポット着陸まで
フォートナイトはなぜか中設定が一番fpsが伸びました。ただ計測方法の性質上、こういうこともあります。(降下人数などによって変化してしまうため)
あくまでも目安として見ますが、やはり最高設定でも快適にプレイ可能です。144Hzモニターも十分に活かせますし、少し画質を下げれば安定したfpsでプレイ可能です。
オーバーウォッチ
- エピック
-
165.33fps
- 高
-
258.32fps
- 最低
-
298.80fps
トレーニングモード
設定を下げると上限の300でほとんど貼り付いている状態で、たまに299fpsに落ちる感じです。
エピック設定でも平均で160fps出ていますので、十分快適にプレイ可能です。
ただし密集した戦闘やウルトが重なるような場面だと多少落ち込むので、個人的には高設定で遊ぶのが無難かなと思いました。高設定でもウルトラと遜色ないぐらい高画質です。
レインボーシックスシージ
- 最高
-
302.2fps
- 中
-
328.4fps
- 最低
-
378.1fps
公式のベンチマークテスト
最高設定でも300fps超えです。しっかりとRTX 2080 SUPERの性能が活かされています。
CS:GO
- 高設定
-
281.44fps
- 低設定
-
今回は計測なし
DUST2 デスマッチ1戦
DUST2のデスマッチを回した結果です。高設定でも十分なフレームレートが確保されていたので、今回は計測していません。
5vs5の対戦であればもっと軽くなるので、最高設定でも余裕ですね。
黒い砂漠
- ウルトラ
-
46.22fps
- リマスター
-
88.34fps
- Very High
-
124.53fps
- Middle
-
138.79fps
マップ内の決めたルートを周回
こちらは最近アップデートで画質が向上された黒い砂漠ですが、リマスターでも平均60fpsを超えました。
ただしfpsは安定していません。少しでも人が多くなったりマップを移動すると一気に落ち込むことがあるので、通常プレイにはまだ向かないという感じです。
マインクラフト
- 32チャンク
-
32.49fps
- 16チャンク
-
123.00fps
- 8チャンク
-
233.20fps
KUDA SHADERS ベンチ用ルートを周回
マイクラは16チャンク以下なら安定しますね。普段から32チャンクで遊ぶ人はいないと思いますので、マイクラも余裕でプレイ可能という判定です。
今回の計測ではOptifineとKUDA SHADERSを導入していますので、バニラで遊ぶ場合はもっと軽くなります。
モンスターハンターワールド
- 最高設定
-
107.85fps
- 高設定
-
147.03fps
- 最低設定
-
158.48fps
マップ内を一周
モンハンワールドもおおむね快適です。最高設定でも100fpsを超えました。
GTX 1080 Tiでも100fpsを下回っていたことを考えるとRTX 2080 SUPERの強さが伺えます。
ガレリアZGはどのゲームも高画質で遊べる
実際にゲームを遊んでみてわかったのは「ガレリアZGはどのゲームも画質を上げた状態でゲーミングモニターが活かせる」ということです。
RTX 2080から少し進化したRTX 2080 SUPERについてですが、どのスコアも少しずつ伸びていることを考えると、やはり順当な進化をしているように感じます。
CPUもCore i9-9900KFが搭載されているだけあってグラボの性能をしっかり引き出しており、ゲーミングPCとしては十分すぎる性能です。
ただ、4Kの超高画質で重たい最新ゲームを動かす…となると厳しい場面も出てきます。タイトルによっては60fpsを超えるものもありますが、最新の重いゲームは60fpsを下回る場合もありますので、もし4Kでゲームのプレイを考えているのであれば、さらに上のモデルを選びましょう。
ガレリアZGでやっておくべきカスタマイズ
通常時のままで十分な性能なので、積極的におすすめするカスタマイズは特にありません。
電源容量も十分ですし、そのまま注文しても大丈夫です。僕だったらそのまま注文しちゃいますね。
ガレリアZGの評価まとめ
ドスパラでもランキング入りする人気のガレリアZGでしたが、その性能は間違いのないものでした。
フルHDモニターを使って高画質でゲームを遊ぶなら良い選択肢です。
ガレリアZGのメリット
- フルHDでゲームを遊ぶなら十分すぎる性能
- CPUも高性能で、録画や配信・動画編集なども可能
- 拡張性が高く、ストレージ類の追加もカンタン
- メモリ・ストレージ容量も十分な容量が確保されている
ガレリアZGのデメリット
- ケースのサイズが大きいため、設置場所を考える必要あり
もっとダメなところを挙げたかったのですが、搭載されているパーツは良いモノですし、あまり文句を付ける場所がありませんでした。
グラボもRTX 2080 SUPERで高性能ですし、CPUも足を引っ張らないだけの性能を持っています。
録画やゲーム配信なども可能なので、PCでゲームだけでなく、画像や動画編集などの作業もたくさんするような方には特におすすめです。
ハイエンドのゲーミングPCの中ではちょうど良い価格と性能に収まっていますので、高性能なゲーミングPCが欲しい人におすすめです。
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