【2020年】ゲーム実況や配信に必要なスペックとパソコンの選び方

『ゲームの実況配信をしたいけど、どんなパソコンを用意すればいいのか分からない…』

という方のために、本記事では「ゲーム実況・配信に必要なパソコンのスペック」を解説します。

絶対にハイスペックなPCは必要?

ゲーム配信をするには、ハイスペックPCが必要なんでしょ?

必ずしも高スペックなPCが必要になるわけではありませんが、スペックは高ければ高いだけ良いのは確かです。

ゲーム配信をするなら最低でもミドルスペックぐらいのパソコンは必要です。

『こんなに高スペックのPCは必要なかった…』って後悔する人よりも、『もっと高いスペックにしておけば良かった…』って後悔する人のほうが圧倒的に多いんだ。

ゲームを配信するということは、普通にゲームを遊ぶよりも負荷がかかるということです。つまり大前提として「ゲームが余裕で遊べるぐらいの性能のパソコン」は必須です。

低スペックなPCだと、そもそもゲームを遊ぶだけでギリギリになってしまうため、安いパソコンでゲーム実況配信を行うのはかなり厳しいです。

どのゲームも快適に配信できるゲーミングPC

ゲームの実況・配信を行うのに必要なPCスペック

どのゲームを配信するのか?によって、必要なPCスペックはちょっとだけ変わります。

あなたはどっち?

  • Nintendo SwitchやPS4などのテレビゲームを配信・録画する
  • PC用のゲームを配信・録画する

家庭用ゲーム機のゲーム(テレビゲーム)を実況したい

テレビゲームを実況配信する場合は、CPUとメモリが特に重要なパーツになります。

スプラトゥーン2やマリオカートのようなゲームを実況する場合は、そこまで高性能なグラフィックボードは必要ありません。

それよりも優先すべきなのがCPUとメモリです。

CPU

CPUは、パソコンの脳の役割をしていて、色んなパーツとデータのやり取りをするところです。

CPUの性能が低いと、ゲームの動きがカクカクになったり、動画の編集作業が重くてまともにできなかったりします。

特に生配信の場合、リアルタイムでエンコード(動画の圧縮や変換)をおこなうため、CPUに大きな負荷がかかります。

CPUが貧弱だと…

  • 生配信がカクカクで視聴者もストレスになる、誰も見てくれない
  • 配信ソフトが使えなかったり、強制終了してしまう
  • 動画の編集でカクついてまともに作業できない→編集ソフトが強制終了して、編集作業が最初からに…

CPUには種類があり、Intelというメーカーが作ったものと、AMDというメーカーが作ったものがあります。

メジャーなのはIntelのCoreシリーズ、AMDのRyzenシリーズで、現在人気なのはRyzenシリーズです。

テレビゲーム中心の実況であれば、Ryzenシリーズを選べばまず間違いないです。総合的なコスパに優れていて、ガチのPCゲーム専用機にしないのであればRyzenのほうが幸せになれます。

IntelのCPUを使っているよ。

RyzenシリーズはIntelのCore i9,Core i7,Core i5,Core i3のように種類が分かれていて、数字が大きいほうが高性能です。(Ryzen 9 やRyzen 5 など)

ゲームの実況配信であれば、最低でもRyzen 5、余裕があればRyzen 7やRyzen 9にしましょう。

うーん。。。どれがいいのかな?
できればRyzen 7のほうがいいけど、家庭用ゲーム機のゲームならRyzen 5でも余裕だよ。だから予算で決めちゃってOK!

テレビゲームの配信であれば、Ryzen 5で十分です。

メモリ

メモリもCPUと並んで重要なパーツです。

メモリは例えると机の広さになり、色々な作業を並行しておこなうために必要です。

ゲームを遊びながら配信ソフトでエンコードもしつつ、ブラウザでコメントも読んで…となると、普通のPCよりも広い作業スペースが必要になりますよね。

いくらCPUが高性能(=頭が良い)でも、机が狭かったら、できる作業も限られてしまいます。

メモリが少ないとCPUが高性能でも無意味になってしまう

こんなイメージです。

CPUが良くてもメモリが少なかったら、CPUの性能が活かせず、配信や動画がカクついてしまいます。

逆に、メモリだけ多くても無駄になってしまってもったいないので、ほどよいバランスにしましょう。

テレビゲームの実況であれば、最低でも8GBはあったほうがいいです。最近は16GBが最低ラインになりつつあるので、余裕があれば16GBまで増やしたほうが良いです。

注意

低スペックPCで配信をおこなうと、配信の負荷に耐えられずPCが重くなり、画面がカクカクになるだけでなく、音ズレ(画面と音がズレる)なども起きます。

こういう時は配信や録画の設定を下げることで解決することもあるのですが、その代償として画質が大幅に悪化したり、ブロックノイズ(モザイクのような感じ)が大量に発生する、まともに見ることができない配信になったりすることもあります。

配信をする目的でPCを購入するのであれば、ある程度の予算を確保しておくことをおすすめします。

急いで低スペックPCを購入しても、満足のいかない配信になってしまったとき、『やっぱりもう少し待っておけば良かった…』と後悔する可能性が高いです。

グラフィックボード(グラボ)に関しては、最低でもGTX 1650ぐらいは入れておいたほうが良いよ。

様々な処理にグラボが活用されることもあるから、家庭用ゲーム機しか実況しないとしても、最低限のグラボは搭載しているモデルを選ぼう。

また、テレビゲームを配信・録画する場合は、キャプチャーボードも必要になるので、忘れないようにしましょう。

スイッチやPS4のゲームを実況したいあなたにおすすめのPC

PCゲームを実況したい

PCゲームを実況する場合は、CPUとメモリの他に、グラフィックボードも高性能なものが必要になります。

グラフィックボード

テレビゲームの場合、ゲームの動作はスイッチやPS4に任せ、パソコン側はエンコード(動画の変換など)をするだけなので、グラフィックボードはさほど重要ではありませんでした。

しかしPCゲームの場合、まずはパソコンでゲームを動かさなければならないため、グラフィックボードが必要になります。

ここで必要になるグラフィックボードは、実況したいゲームによって変わります。

グラフィックボードの目安
欲しい性能 ゲームタイトルの例 グラフィックボード
高性能 Apex Legends RTX 2060 Super ~ RTX 3070 以上
マインクラフト
中性能 フォートナイト GTX 1650 以上
VALORANT
League of Legends
低性能 ハースストーンなど GTX 1050 以上

ざっくりとですが、目安はこのような感じです。

設定によっても変わるので、必ずしも上記のグラボが必要というわけではありません。ただ、高画質で配信するのであれば、スペックは良いに越したことはありません。

ゲーム別の必要スペックとおすすめPC

Apexを例にすると、高画質で配信したいならより高性能なグラフィックボード(RTX 2070 以上)を、画質にこだわらないのであれば少し性能を下げてRTX 2060あたりでも良いです。

とはいっても、ゲームの画質はそのまま配信の画質にも繋がりますし、ゲーム自体がヌルヌル快適に動かせれば、配信や動画も見やすくなるので、性能は良いに越したことはないです。

やっぱり、実況するなら視聴者さんのことも考えたいよね。カクカクしてる配信とか動画って、すぐ消しちゃうもん…。

CPUとメモリ

テレビゲームのときとは違い、CPUとメモリも高性能なものが必要になります。

ゲームを快適に動かしつつ、配信の処理もおこなうからね。

CPUは最低でもCore i7やRyzen 7は欲しいです。できればCore i7を選んでください。テレビゲームもPCゲームも、配信で重要なのはCPUなので、ここで妥協しない方が良いです。

ただ、Core i7だったら良いというわけではなく、世代が新しいモノにしましょう。古いCore i7よりも、新しいCore i5のほうが高性能です。

また、昔ほどではありませんが、RyzenよりもIntelのほうがゲーミング性能が高いです。PCゲームを中心でプレイする場合は、IntelのCPUがオススメです。

メモリに関しては、最低でも16GBは用意しておいたほうが良いです。最近はゲーム単体でも8GBでは物足りなくなってきているので、生配信や動画で実況をするならなおさら16GBは欲しいです。

注意
PCゲームを実況する場合、動画配信・生配信のどちらでもCPUとメモリは重要で、どれかひとつでも欠けてしまうと、配信ソフトや撮影ソフトが落ちてデータが消失してしまったり、編集がうまくいかない、動画や配信がカクつくといったの症状が起こります。

ゲームを配信するとパソコンはどれぐらい重くなる?

実際にゲーム配信をして、PCにどれぐらい負荷がかかるのか、どれぐらい重くなるのかを検証します。

配信するゲームはPUBG、配信ソフトはOBSを使い、Twitchで配信しました。

YouTube LiveやOPENRECで配信する場合も、負荷は同じぐらいかかるよ。
OBSの設定
解像度 1920×1080
エンコーダ x264
レート制御 CBR
ビットレート 4000
CPU使用のプリセット medium
FPS 30

配信の設定は一般的なものにしました。

配信なしと配信中のPCの状態を比較

  配信なし 配信中(OBS)
CPU使用率 49%前後 86%前後
メモリ使用量 10.8GB 13.5GB
GPU使用率(グラボ) 80~87%前後 82~89%前後

このような結果になりました。

やはりCPUに大きな負荷がかかり、メモリをかなり食いますね。

今回の検証では、裏でGoogle Chromeも起動しているので、その分の使用メモリも加算されていますが、それでも13GBはとても多いです。

やっぱりメモリは16GBあったほうが良さそうだね!

一方で、GPU(グラフィックボード)への負荷はほとんど変わっていませんでした。なので、グラフィックボードを選ぶときは、ゲームが遊べるレベルの性能で大丈夫です。

ゲームが遊べるレベルの性能とは?配信したいゲームの必要スペックをチェック

ゲーム実況・ゲーム配信におすすめのPC

ここからは、ゲーム配信におすすめのPCを紹介します。

ニンテンドースイッチやPS4などのゲームを実況配信をしたい

PM-A-1660S
CPU AMD Ryzen™ 7 3700X
グラボ GeForce GTX 1660 SUPER
ストレージ(容量) 256GB SSD 1TB HDD
メモリ 16GB

普通のPCゲームを快適に遊べるほどのスペックを持っているモデルで、テレビゲームならサクサク快適に配信できます。余裕です。

テレビゲームを実況するときは、キャプチャーボードを使ってゲームの映像を取り込みますが、スペックが低いとカクカクでまともに動かないので、これぐらいのスペックはあったほうが良いです。

もしも、将来的にPCゲームを遊びたい・実況したいとなったときでも安心のスペックです。

>>PM-A-1660Sの詳細・価格を見る

もう少し価格を抑えたい…!

PM-A
CPU AMD Ryzen 5 3500
グラボ GeForce GTX 1650 SUPER
ストレージ(容量) 256GB SSD 1TB HDD
メモリ 8GB

『PCゲームはほとんどしない!ニンテンドースイッチやPS4のテレビゲームを配信するためにPCがほしいんだ!』という場合は、このモデルで十分です。

3DのPCゲームを配信するのは難しいスペックですが、テレビゲームであれば問題ありません。快適に配信できます。

また、中古PCを購入するぐらいなら、新品でこのPCを買ったほうが圧倒的にコスパが良いです。特に初心者が中古PCに手を出すと、ろくなことがないので、素直に新品を選びましょう。

>>PM-Aの詳細・価格を見る

PCゲームを高画質で配信したい

EP-Z
CPU Intel Core i9-10900K
グラボ GeForce RTX 3080
ストレージ(容量) 1TB SSD 2TB HDD
メモリ 32GB

ApexやPUBG、フォートナイト、LoLなど、Twitchで人気のPCゲームをはじめ、どのゲームも余裕で配信できるのがこのモデルです。

最新世代のCPUやグラボが搭載されており、ゲーム配信・動画撮影・動画編集すべてサクサクこなせます。

HDDも大容量なので、撮りためた動画もちゃんと保存しておくことができるのもメリットのひとつです。

メモリの追加も必要ありません。これをカスタマイズせずにそのまま購入すれば、すぐにゲーム配信が可能なスペックです。完璧。

>>EP-Zの詳細・価格を見る

ノートPCで配信したい

E5-144
CPU Intel Core i7-10875H
グラボ GeForce RTX 2060
ストレージ(容量) 512GB SSD
メモリ 16GB

ゲームや録画・配信ができるノートPCはそれなりに性能が必要で、コスパもあまり良くありません。

デスクトップPCと比べると性能では負け、価格でも負け…という具合に、コスパは微妙なんだ。

ですが、持ち運べるモニターが付属する省スペースであるというのは大きなメリットです。

このモデルなら配信や動画編集はサクサクできるので、『どうしてもノートPCで配信がしたいんだッ…!』というあなたにはこれがおすすめです。

ただし、メモリが8GBしか搭載されていないので、16GBはあったほうが良いです。ゲームだけでカツカツになることも多いです。

このモデルはモニターが120Hz対応なので、ゲーム性能も高いです。ヌルヌル快適です。

>>E5-144の詳細・価格を見る

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