M.2 SSDは本当に早い?ゲーマーは導入する価値があるのか

薄くて高速なSSD…ということでジワジワ人気が出ているM.2 SSDを購入したのでレビューします。

M.2接続のSSD(NVMe)を使うのは初めてだったので、『どれぐらい早いのかな!?』と期待値MAX。

本記事のレビューで注目する内容

  • どれぐらい早いのか?
  • 体感できるレベルなのか?
  • ゲーム目的で導入するのはどうなのか?

まず結論から言うと、「ゲーム目的での導入は微妙」という結果になりました。なぜこうなったのかは、追々説明します。

今回購入したのは定番の「SAMSUNG 960 EVO」です。

M.2 SSDを接続する

M.2 SSDは、マザーボードのM.2スロットに直接差し込みます。

最近のマザーボードであればスロットが用意されているものが多いですが、万が一M.2スロットがなくても、拡張ボードで対応できます。

実際に取り付ける

M.2 SSDを取り付ける前に、サイズの確認です。

今回購入した960 EVOの場合、商品ページに「Type2280」と書かれています。このType○○が規格(サイズ)になります。

どの規格が使えるかは、マザーボードに記載されているはずです。

どれかひとつしか使えないわけではなく、いくつかのサイズに対応しているものが多いです。僕のマザーボードの場合、Type2260やType2242にも対応していました。

もっともよく使われるのはType2280です。

取り付け作業自体はとても簡単です。

M.2 SSDを差し込み、ネジでとめて終わりです。普通のSSDやHDDよりも簡単にできます。

ただひとつ注意するべきなのがネジで、M.2 SSDをマザーボードに取り付けるスペーサーとネジは、マザーボードに付属しています。

これがないとマザーボードに固定できないので、購入前に確認しておきましょう。

マザーボードの付属品だから、後から購入することもできないんだ…。ネジだけなら売ってるよ。

ちゃんと接続できているかチェック

BIOSから、SSDがちゃんと認識できているかチェックします。

今回使うM.2 SSDはSATA接続ではないので、通常のSSDやHDDの一覧には記載されません。

Boot Menuから見てみると、ちゃんと認識されていました!これでOKです。

続いて、普通のSSDと同じようにフォーマットしていく作業に移りますが、これに関しては別の記事で解説しているので割愛させていただきます。

HDDやSSDをフォーマットする手順

実際に速度を計測して比較

SSDの速度の計測には、定番のCrystalDiskMarkを使いました。

今回購入した960 EVOの計測結果です。全体的に数値がかなり高く、こんなに早いのかと驚きました。

参考程度に別のドライブも計測します。

こちらが通常(SATA接続)のSSDです。

製品によって多少のばらつきがあるので、あくまでも参考のひとつとして見てください。ちょっと書き込みが極端に遅いですね…。

シーケンシャルアクセス、ランダムアクセスともに、M.2 SSDのほうが5倍~6倍ほど早いです。

そしてこちらがHDDです。これはもう比較にならないレベルで差が開いています。

普通のSSDとHDDでも体感で分かるぐらいなので、M.2 SSDとは勝負になってないです。

続いて、M.2 SSDの体感速度についてお話します。

ゲーム用として導入するのはアリかナシか?

実際にいくつかのゲームを入れて、体感で違いが分かるかどうかをチェック。PUBGや黒い砂漠、その他Steamゲームを入れて遊んでみました。

…が、冒頭でもお話したように、違いは全くわかりませんでした。

さすがにHDDと比べるとロード時間が大幅に違うのでハッキリと分かりますが、SATA SSDとNVMe SSD(M.2 SSD)では、ほとんど分かりませんでした。

実際にゲームのロード時間を計測している方がいるので、こちらを参考として貼っておきます。

ゲームはひとつひとつの容量も大きいですし、いくつもインストールすることが多いので、ゲーム目的なら大容量でコスパも良いSATA接続のSSDがおすすめです。

これがゲーム以外の目的、例えば動画のエンコードとかになってくると体感できるかもしれないから、必ずしも無意味とは言えないよ。
ゲームだと体感しにくいのかな…。

M.2 SSDの発熱について ヒートシンクで温度は下がる?

M.2 SSDは発熱が多いと聞いていたので、ヒートシンクも購入しておきました。

付属のテープでペタッと貼るだけです。

これだけでもかなりの吸熱効果があります。一瞬でヒートシンクがアツアツに。

温度を計測してみると、ヒートシンクなしの時と比べて3℃低くなりました。

誤差の範囲かもしれませんが、Amazonのレビューを見ても効果があるという書き込みばかりなので、多少なりとも効果はありそうです。

価格もそんなに高いものではないので、M.2 SSDを導入する際はヒートシンクも一緒に購入することをおすすめします。

早いのはM.2 SSDではなくNVMe

どのタイミングでお話するか悩んだのですが、NVMeにも触れておきます。

よく、M.2 SSDが早いと言われることが多いのですが、実はそうではなく、NVMeのSSDが早いということになります。

なので、購入前には、商品ページやパッケージにNVMeと書かれているかチェックしておきましょう。

ちなみに今回購入した960 EVOは、商品ページとパッケージの両方にNVMeと書かれています。

M.2 SSDの中には高速でないものもあるので、購入の際には注意してください。

M.2 SSDはゲーム目的で導入すべきか?まとめ

M.2 SSDのまとめ

  • 速度は確かに全然違う
  • でも、ゲーム目的ではあまり体感できない
  • コスパあまり良くないM.2 SSDよりも、SATA SSDのほうがおすすめ!

正直、M.2 SSDは購入前の期待値が高すぎたためにがっかり感が強かったです。

価格も容量の割にはまだまだ高いので、ゲーム目的なら普通のSSDで十分だと感じました。

HDDとSSDの違いやSSDの選び方について解説した記事もあるので、気になる方はこちらも読んでいただけると嬉しいです。

HDDとSSDはどう違う?ゲーミングPCにSSDは必要?

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