ゲーミングPCを選ぶ上で避けて通れないのが自作vsBTO問題です。
僕は今までに自作PCを5台ほど組み、BTOパソコンも6台(内ノート2台)注文しました。(記憶が曖昧ですがこれぐらいだと思います。)
そんな僕が、自作PCとBTOのメリットやデメリットを中心にお話します。
- 自作PCってどんな感じなのか知りたい
- BTOにするか、自作にするか迷っている
- 初めてでも簡単にできるのか知りたい
もしかして、BTOよりいきなり自作しちゃったほうが良かったりする?
この記事の目次
パソコンを自作するメリット
パソコンを自作するメリットは値段と質です。
- 自分の好きなメーカー品を好きなショップから買える
- BTOよりは安く済む(可能性が高い)
自作のメリットはこの2点です。
質を重視しすぎると、BTOと同じスペックでも自作の方が高くなることもあります。
手を抜きたいところは抜いて、お金をかけたいところに投資できるのは自作の良さですね。
どっちのほうが安いのか、実際に比べてみる
試しにドスパラと同じスペックのPCを組んでみることにします。(パーツはできるだけ安いものを選びます。)
ドスパラ「GALLERIA XZ」 | Amazonの価格(2017年12月) | |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home | 18,144円 |
CPU | Intel Core i7-7700 | 36,409円 |
メモリ | 8GB DDR4 | 10,800円 |
マザーボード | H270 ATX マザーボード | 9,978円 |
グラボ | GeForce GTX1080 Ti 11GB | 89,980円 |
ストレージ | SSD 500GB | 14,980円 |
HDD 2TB | 5,970円 | |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチドライブ | 2,068円 |
ケース | オリジナル(ATX) | 3,943円 |
電源 | Enhance 800W GOLD | 13,006円 |
キーボード | GALLERIA Gaming Keyboard | 2,999円 |
マウス | レーザーマウス(USB接続) | 999円 |
計 | 237,578円(税込) | 194,296円(税込) |
なんと、自作のほうが4万3000円も安くなりました。ささっと安いものを選んだので、この通りにはいかないかもしれませんが、それでも4万円も安いのは驚きですね。
パソコンを自作することのデメリット
価格では圧倒的優位を見せた自作PCですが、この4万円を簡単に覆すほどのデメリットが自作PCにはあります。
- パーツ選びに時間がかかる・間違えられない
- 買い忘れがあるとさらに時間ロス
- 組立作業が緊張する
- ちょっとでも間違えると一発アウトの可能性
- なにも間違えてないはずなのになぜか起動しない
- エラーが出た時などに自分で対処する必要がある
- 組み立て後もやることが大量にある
- 調子が悪くなっても相談できない
パーツ選びに時間がかかる・間違えられない
パソコンの自作はパーツ選びから始まります。
マザーボードとCPUの形状を合わせたり、搭載したいグラフィックボードがケースに入るか、電源は足りているか、などなど、とにかく考えなければならないことがたくさんあります。
ある程度知識があればすぐに選ぶこともできますが、失敗できないのでそれなりに慎重になります。
PCパーツの交換なども含め、数え切れないほどPCをいじり倒している僕でも、新しいパーツを購入するときは色んなサイトを読んで勉強したり、調べながら選んでいます。
組立作業が大変
「PCの組み立てはプラモデルみたいなもの。簡単。」
よく聞く言葉ですね。たしかに組み立て自体はとっても簡単です。買ったものをカチカチはめ込んでいくだけなので、さほど難しい作業はありません。
しかし、作業自体は簡単ですが、失敗したときのリスクがとてつもなく大きいです。
僕が自作に挑戦したのは高校生の時です。最初はスペックに不満が出たのでパーツを購入し、交換するところから始まりました。
それからPCのパーツ交換にハマりだし、自作PCにも手を出すことになるのですが、まあ最初はとにかくひどかったです。
- PC本体の電源を入れたまま、メモリをグラフィックボードの差込口に無理やり挿して一瞬でブルスク。PC死亡。
- さらに数年後、自作に挑戦して、同じく電源を入れたままCPUファンを取り付けたら、ブチン!という音と共にマザーボードがお亡くなりに。※
※追記。確かこんな感じだったと思います。2つ目に関しては火花が散って起動しなくなっちゃったところまでは覚えてるんですが、何をしてこうなったのかは思い出せず…。なんだったっけ…。
お恥ずかしいですが…残念ながら実話です。
1回のしょうもないミスが、せっかく買ったパーツを一瞬でダメにしてしまうんだ。
エラーや故障があっても自分で解決しなければならない
- 組み立て直後に起動しなかった
- 突然、原因不明のエラーでPCが落ちて起動しなくなった
- 再起動を繰り返す
- パソコンを起動しても数分でシャットダウンしてしまう
このような症状に見舞われても、助けてくれる人はいません。
組み立てた自分自身で解決しなければならないので、ここでもPCの知識が必要になります。
原因と思われるパーツを取り外して、別のパーツに交換する、それでもダメなら別のパーツも交換…というように、試行錯誤してなんとか解決への糸口を探します。
試行錯誤のためのパーツも必要になるので、結果的にBTOよりもお金がかかってしまうことも多いです。
本当に厄介だったできごと
3ヶ月ほど前にスペックアップのためにパーツを一新したのですが、組み立て後、電源を入れても起動しないという症状が起こりました。
そこで、今まで使っていたパーツを流用して、どこが悪いのかをひとつひとつ調べてみることに。
その際に、新しいCPUに合うマザーボードの持ち合わせがなかったので、新古品のマザーボードを実験用として2万円で購入しました。
その結果、どこも悪くありませんでした。原因だと思っていたCPUもマザーボードも正常で、別のパーツ同士の組み合わせなら普通に動くのです。
そこで初めて相性の問題を疑いました。(相性とは、それぞれのパーツ自体は正常でも、特定のパーツ同士の組み合わせでエラーになること。)
「今時相性なんてあるの!?」と驚いたのですが、どう考えても相性としか思えないのでパーツショップに連絡。やはり相性による不具合だと診断されてしまいました。
相性問題の場合は、相性保証という「故障とは別の保証」に入っていないとパーツを交換してもらえません。
僕は『相性なんて今どきないっしょ~』と思っていたので、保証に入っていませんでした…。
そのため、同じマザーボード(25000円)かCPU(35000円)を新しく購入しなければなりません。
結局、このトラブルを解決するために、実験用のマザボ(2万円)+新たな交換用のマザボ(2万5000円)+相性が悪かったマザボ(25000円)の、計7万円がかかってしまったのです。
さらに、実験用のパーツを揃えたり、メーカーに問い合わせたりで、新しいパソコンを使えたのは一週間後でした。
ひとつのトラブルを解決するためにこれだけのお金と時間がかかってしまうこともあるんです。本当に大変でした。
BTOを推す理由
僕がBTOを推す理由は、上記のデメリットがすべて解決できるからです。パーツ選びから組み立て、故障や不良のトラブル対応など、全てがセットになって表記の価格になっています。
それを考えると4万円という差額も悪くないのでは?と思います。確かに最初は割高に感じてしまうかもしれませんが、それ以上の安心が得られますし、失敗するリスクもありません。
パソコンに詳しくない人・パーツの知識が乏しい人でも簡単に選べるのがBTOのメリットです。自作よりも高くなってしまいますが、面倒なことを代わりにやってくれるので、初心者なら迷わずBTOです。
自作PCの前に、BTOで慣らすべき
これから自作PCに挑戦したいという人も、まずはBTOから始めることをおすすめします。そして、気になるところがあったらパーツを買ってみて、自分で交換してみましょう。
僕も最初はそうやってパソコンに触れていきました。パーツ交換は自作よりもハードルが低いですが、得られる知識は自作と対して変わりません。
最初はグラボの交換やメモリの増設から始めてみて、徐々にパーツ交換の規模を拡大していき、そして自作に挑戦するのが一番賢い選択だと思います。
でも自作してるのはなんで?に対する回答
ここまで失敗続きでも、僕はPCの自作をやめることはないと思います。もちろんBTOショップでPCを買うこともあります。でも、自作やパーツ交換はやめないと思います。
その理由は、とにかく楽しいから。本当にこれだけです。
パーツを選んで、注文して、別々の箱に入ったパーツが届き、組み立てていく。この作業が好きなので自作し続けています。
しかし、そういったこだわりがない場合は、100パーセントBTOにしたほうが良いです。絶対です。
最近はBTOメーカーがかなり頑張っていて、自作PCは趣味の領域に入ってきていると感じています。
昔だったら自作とBTOで今以上に価格の差がありましたし、BTOメーカーの質もあまり良くなかったので、「やっぱ自作っしょ!」と言えました。
しかし、最近はどのメーカーも高品質なものを作っていますし、パーツそのもののコスパも良くなってきているので、安くてハイスペックなPCが当たり前になっています。
そのため、自作をするメリットはかなり薄くなったと思います。
ですので、初心者の方はBTOと自作を考える必要はありません。まずは自分に最適なBTOパソコン(ゲーミングPC)を選ぶところから始めましょう!
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