Battlefield V(バトルフィールド5、BF5)のオープンベータテストが始まったので参加しました。
せっかくなので、グラボごとのフレームレートを実際に計測し、BFVを快適に遊べる推奨スペックはどれぐらいなのか?を調査しました。
『BFVのためのPCがほしいけど、どういうグラボを選べば良いんだろう…。』という人向けです。
この記事の目次
BFVの必要動作環境
最小動作環境 | 推奨動作環境 | |
---|---|---|
CPU | Intel® Core i5 6600K | Intel Core i7 4790または同等の性能 |
AMD FX-6350 | AMD FX-8350 Wraith | |
グラボ | NVIDIA GeForce® GTX 660 2GB | NVIDIA GeForce® GTX 1060 3GB |
AMD Radeon™ HD 7850 2GB | AMD Radeon™ RX 480 4GB | |
メモリ | 8GB | 16GB |
ストレージ | 50GBの空き容量 | |
OS | Windows® 7 | Windows 10 64ビット版以降 |
Windows® 8 | ||
Windows® 10 | ||
「BATTLEFIELD V」オープンベータの詳細より |
やはり最新のゲームだけあって、必要なスペックも少々高めです。
推奨動作環境でGTX 1060を指定してくるあたりもさすがです。他のゲームの推奨動作環境ってほとんどアテにならないのですが、これに関しては参考になりそうです。
グラボなしは動かない
BFVはグラボなしでは動きません。このあとにいろんなグラボを使って検証していきますが、僕が触った感じだと、グラボありでも結構きついです。
最低限必要なグラボを入れておけば、まったく動かないことはないですが、『動く』の概念がふわふわしすぎていて、カックカクでまともに遊べない可能性もあります。
それだと困るので、実際に色々なグラボを使ってみて、BFVを動かすのに必要なグラフィックボードを検証していきます。
グラボ別のフレームレートを実際に検証するよ
複数のグラフィックボードを使って、実際にどれぐらいの動作をするのかチェックしていきます。
BFVの設定を大きく3つに分けて、フレームレート(fps)を計測していきます。
fpsの測定方法
マップ「ROTTERDAM」のリスポーン地点から直線に走り、折り返してくる方法でfpsをチェックします。
本当は実戦で測りたかったのですが、戦況や倒された回数などで結果が変わることが多いので、ノイズの少ない方法にしてみました。
戦闘中になると全体的にもう少し下がります。マップの場所や戦況にもよりますが、最大で10%ぐらいは変動する感じです。
設定:ULTRA 1920×1080
平均fps | |
---|---|
GTX 1080 Ti | |
GTX 1080 | |
GTX 1070 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1050 Ti |
ULTRAで120fpsを超えたのがGTX 1080 Tiのみとなりました。実戦になるともう少し下がったり上がったりしますが、平均するとだいたいこれぐらいで落ち着きます。
数値としてみると大きな差があるように感じますが、体感ではGTX 1070 Ti以上ならほとんど同じで、GTX 1060から明らかに重くなります。
設定:MIDDLE 1920×1080
平均fps | |
---|---|
GTX 1080 Ti | |
GTX 1080 | |
GTX 1070 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1050 Ti |
中間設定のMIDDLEは、どのグラボでも60fpsを超えました。ただしGTX 1050 Tiだけはfpsが急落することがあり、不安定です。
平均では60をギリギリ超えていますが、快適なプレイとは程遠いです。
中間設定なら、GTX 1060以上が最適なグラボということに。
設定:LOW 1920×1080
平均fps | |
---|---|
GTX 1080 Ti | |
GTX 1080 | |
GTX 1070 Ti | |
GTX 1060 6GB | |
GTX 1050 Ti |
最低まで設定を下げれば、どのグラボでも余裕で60fpsは超えました。
ですが、やっぱり体感だとGTX 1050 Tiは厳しくて、スコープを覗くとfpsが急落したりと不安定でした。
GTX 1070 Ti以上のハイエンドグラボはどれも140fpsを超えていて、快適そのもの。ゲーミングモニターを使ってもサクサク動かせるので、パフォーマンスを重視するなら、ハイエンドグラボで低画質もアリだと思いました。
GTX 1050 Tiはどの設定でも厳しい
こうやって見てみると、明らかにGTX 1050 Tiだけ戦力外通告を受けています。
実際にGTX 1050 Tiで遊んでみると、ULTRA設定はカクカクすぎて酔ってしまいますし、うまくAIMできませんでした。
設定をLOW(最低)まで下げればなんとか遊べるという感じです。それでもなんとなく重くて、フレームレートが60を下回ることもったので、おすすめはできないですね…。
また、画質を上げたときにGTX 1080 Tiの強さが出てきます。設定を下げるならGTX 1080 Tiはオーバースペックですが、画質をMAXにして楽しみたいならGTX 1080 Tiも全然アリで、十分視野に入ります。
BFVのグラボ別プレイ動画
グラボ別でプレイしてみました。やっぱりGTX 1050 Tiだけ極端に重いです。
GTX 1080 Tiは撮影後に購入したので、動画には載ってません。申し訳ありません。ただ、実戦でも上記のグラフの通りで、GTX 1080 Tiは高画質だと差がでる感じでした。
最適なグラボ
以上のことを踏まえて、最適なグラボは…。
設定を下げて快適に遊ぶならGTX 1060
設定を上げて快適に遊ぶならGTX 1070 Ti
最低でもGTX 1060を搭載しておけば快適に遊べます。
実際に僕も遊んでみて、『これなら良い感じじゃないか…!』と驚きました。検証のつもりだったのに、そのまま1時間近く遊んでしまいました。
もしあなたが『設定を下げても全然オッケー☆』という人なら、GTX 1060でも満足できるはずです。最低設定なら実戦でも100fps前後は維持できていたので、ゲーミングモニターも活かせます。
ただし、設定を上げてゲーミングモニターで遊びたいのであれば、GTX 1070 Ti以上のグラボは用意しておいたほうが良いです。
GTX 1060だと、設定を上げたら不安定になってしまい、ちょっと重たく感じることもありました。設定を少し上げて、なおかつゲーミングモニターも使いたいのであれば、GTX 1070 TiやGTX 1080、GTX 1080 Tiにしましょう。
使ってみた感じではGTX 1070 TiとGTX 1080にそこまで差がなかったので、画質を求めるならグレードの高いGTX 1080 Tiを選ぶのがオススメです。
BFVのメモリ使用量
BFVを起動してすぐにメモリの使用量を見たら、3.7GBも使っていました。起動後すぐでこれなので、4GBぐらいは常に使い続けることになります。
メモリの容量は8GBでも動作に支障はでませんが、常にギリギリの状態になるので、BFV以外は何もできなくなってしまいます。例えばChromeを開いて動画を見たり、録画ソフトを使ったり、配信したりというのは厳しいです。
メモリが足りなくなって、動作が遅くなる危険性があります。
なので、BFVをプレイするのであれば、メモリは16GBまで増設しましょう。公式の推奨動作環境も16GBを推奨しているので、ここは従っておいたほうが良いです。
BFVにおすすめのゲーミングPC
BFVの設定を下げてコスパ重視で選ぶ
CPU | Core i5-8500 |
---|---|
グラボ | GeForce GTX1060 6GB |
ストレージ(容量) | 240GB SSD 1TB HDD |
メモリ | 8GB |
GTX 1060が搭載されたモデルです。設定を下げても良いと思っているならこれが最適です。
ちなみに、設定を変えたときの違いはこんな感じになります。
僕は、『別にLOWでもいいんじゃないか…?』と思いました。ただ、ここは人によって変わるので、普段から画質を求めるタイプなら、もう少し上のモデルにしましょう。
- メモリを16GBに増やす
BFVの設定を上げてゲーミングモニターで遊びたい【一番人気】
CPU | Core i7-8700 |
---|---|
グラボ | GeForce RTX 2060 6GB |
ストレージ(容量) | 500GB SSD 2TB HDD |
メモリ | 8GB |
RTX 2060が搭載されたモデルです。
設定を上げつつゲーミングモニターで遊ぶならコレ。どのゲームでも選ばれる万能なモデルで、一番人気です。
- メモリを16GBに増やす
高解像度・高設定で快適に遊びたい
CPU | Core i7-8086K |
---|---|
グラボ | GeForce RTX2080 |
ストレージ(容量) | 500GB SSD 3TB HDD |
メモリ | 16GB |
高解像度や高設定なら、RTX 2080が搭載されたモデルを。
今まではフルHDでの使用を基準にしていましたが、WQHDなどの高解像度で遊ぶなら、さらにグレードの高いグラフィックボードが必要です。
また、ウルトラ画質でゲーミングモニターを使うのであればGTX 1070 Tiでも厳しくなってくるため、これぐらいのスペックは用意しておいたほうが良いでしょう。
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