まず最初に強く言っておきますが、ゲーミングノートPCは激しくおすすめしません。
この記事では、ゲーミングノートのデメリットを中心にお話します。
この記事の目次
熱に弱く、壊れやすい
ゲーミングノートの大きなデメリットのひとつです。とにかく壊れやすいです。
その理由が発熱です。パソコンの故障の原因はほとんどが熱によるもので、これはデスクトップPCも同じです。
デスクトップPCの場合は、大きなケースの中にパーツを離して設置するので、大きなファンをたくさんつけて空気を循環させ、熱をどんどん逃がすことができます。
しかし、ノートPCの場合は小さな板の中にパーツを敷き詰めるため、スペースがほとんどありません。
さらに、ゲーミング用はパーツも高性能になるため発熱量も多くなり、余計に壊れやすいです。
ゲーミングノートの弱点はメーカーも理解しており、排熱にはとても気を使っています。ですがやはり限界があり、現状の熱対策は万全ではありません。
ノートPC用のクーラーもありますが、これも十分な対策ではありません。ないよりはあったほうが良いですし、ゲーミングノートPCを使う以上は必須ですが、安心はできません。
さすがにここまでの頻度で壊れるのはたまたまだと思うけど、それぐらい壊れやすい。個人的には3年持てば良い方だと思ってるよ。
2人はスペース的に厳しいから別のノートPCに買い替えてたけど、1人はデスクトップにしてた。ノートPCを買い替えた2人も、次はデスクトップにするって言ってるね。
修理もできない
ノートPCの厄介なところは、修理ができないところです。デスクトップPCであれば、不具合があるパーツを交換できます。
しかし、ノートPCの場合はそれができません。マザーボードと他のパーツが一体化しているということもありますし、そもそもノートPC用のパーツが一般向けに売られていません。
なので、不調が出てきたら購入したお店や専門の業者に頼み、修理をしてもらわなければなりません。
デスクトップだったらすぐに終わるような作業も、ノートPCだと一週間~一ヶ月と時間がかかります。
拡張性がない
これも大きなデメリットです。ゲーミングPCの良いところ・面白いところは、パーツを交換してスペックアップをしたり、欲しい機能を追加できるところです。
しかし、ノートPCの場合はその拡張性に乏しく、購入したままの状態でずっと使い続けなければなりません。
例えば、HDDの追加やサウンドカードの増設はUSBに限定されますし、グラフィックボードの交換などでスペックアップをすることはできません。
スペックに関してはずっとそのままになるので、2年後、3年後にスペック不足に悩まされた時、買い替えるしか選択肢がないのです。
デスクトップPCなら、CPUだけ交換、グラボだけ交換、メモリを増設、という風に、足りない部分を補うようにパーツを増やせますが、ノートPCでは難しいです。
使い回しができない
また、ノートPCは使い回しができません。デスクトップなら、今まで使っていたモニターやキーボードは新しいPCにしても使うことができます。
しかし、ノートPCの場合はモニターやキーボードが壊れていなくても、他のノートPCでは使いまわせないので、強制的に買い替えです。
デスクトップPCにしたくなっても、モニターがないので新しく買わなければなりません。
パーツの使いまわしができないのも痛いです。
デスクトップPCなら、古いHDDをサブ用として増設できます。PCが故障した時は、原因を突き止めるために古いグラボを使ったりもできます。
このように、デスクトップPCなら買い替えても無駄にならないのです。しかし、ノートは買い替えたらお役御免。用途はなくなってしまいます。
重くて分厚い
ノートPCのメリットは、薄くて軽いこと、持ち運びやすいことです。
しかし、ゲーミングノートPCは重くて分厚いので、持ち運びに適していません。
ゲーミングノートPCがノートPCと呼べる点は、サイズだけです。
それ以外の分厚さと重さはノートPCとは言えないレベルなので、持ち運び目的で購入するのはおすすめしません。
ゲーミングノートPCのメリット(こういう人に向いている)
- デスクトップPCを置くほどのスペースが本当にない
- 予算に余裕がある
- サブ機として導入したい
- 頻繁にではないが、持ち運びたい
ゲーミングノートを選んでもいいと思えるのは、予算に余裕があって、部屋にデスクトップPCを置くスペースが本当にない人です。
ゲーミングノートはやはりコスパという点で見ても最悪で、価格の割に良いスペックといえるものはまずありません。デスクトップPCの方が明らかに安くて高性能です。
部屋が狭くて、モニターを置いたり、キーボードを置くようなスペースがないという人は、ノートPCを検討する余地がありそうです。
大学生にありがちなのが、学校用のパソコンにゲーミングPCを選ぼうとするケースですが、絶対にやめたほうがいいです。重すぎて毎日持ち運ぶのが大変です。
だったら格安のノートPCやタブレットを3万円ぐらいで購入し、残った予算でゲーム用のデスクトップPCを購入しましょう。
デスクトップPCも無線で使える
よく、Wi-Fiで接続したいからノートにするという人がいますが、実はデスクトップPCも無線接続が可能です。アダプターが必要ですが、高価なものではないですし、設定も簡単です。
スペックは昔より悪くない
ちょっと前までは、ゲーミングノートPCといえば、めっちゃ高くて性能が最悪でした。しかし、GTX10シリーズ(1050や1060など)が登場して状況が変わりました。
以前までは排熱等の関係で、デスクトップPCとノートPCで搭載されるGPU(グラフィック用のチップ、グラボと同じ)が違いました。ノートPC用のGPUはデスクトップの劣化版のような感じで、高い割に性能が悪かったのです。
しかし、GTX10シリーズからはそのまま搭載できるようになったので、ノートPCでもデスクトップと同じ性能になりました。
なので、昔よりはゲーミングノートという選択肢は悪くないと思っています。とはいえ、熱に弱く壊れやすいという点や、拡張性の無さはそのままなので、おすすめ度としてはかなり低いです。
以上が、ゲーミングノートPCに関するメリット・デメリットと、僕の考えです。ゲーミングノートPCは本当に最後の選択だと思ってください。
デスクトップはあまり進化していないが、ゲーミングノートはスマホのSoC競争のせいか、最近どんどん進化している。
Max-Qデザインなど、軽量化しつつ、性能があまり落ちないものが出たりしてるから、2、3年後はもうデスクトップとの性能差は無くなりそう。
拡張性はCore i7 8700Kのように過去マザボを切り捨てられる可能性をデスクトップも持ってる。
一番の問題はやっぱり修理か
コメントありがとうございます。
>>2、3年後はもうデスクトップとの性能差は無くなりそう。
確かに性能差は縮まってきていますね。
現時点でもゲームをプレイするだけならわざわざ大きなデスクトップでなく、ノートで十分だと思います。
拡張性についてはノートはまだまだだと思います。デスクトップもいきなり切り捨てられる可能性はありますが、全てのパーツが使えなくなるわけではありませんし…。(一応ノートも使えるパーツはありますが。)
僕は、自分でどこまで改造・改良・増設ができるか?というところを気にしていて、やはりノートだと自分でできる範囲が少ないのが気になります。
ここさえどうにかなればノートも積極的におすすめできるんですが…。修理についても同様ですね。