PCに詳しくない人ほど欲しがるのが一体型PCです。友人の家や親戚の家に行くと必ずと言っていいほど置いてあります。
最近はタブレットやスマホの性能がアップしたので据え置きPC自体が少なくなってきていますが、それでも一体型PCはまだまだ人気のようで、PC初心者の方から『一体型ってどうなの?』と相談されることも多いです。
そんな一体型PCですが、ノートPCよりもオススメできません。
ゲーミングノートPCの選び方。おすすめのゲーミングノートPC
これから詳しくお話しますが、ノートPC以上にメリットが少なく、デメリットが多すぎます。特にゲームメインだと致命的な欠点があるので、詳しく解説します。
なぜ一体型PCはオススメできないのか
一体型PCは見た目を重視したおしゃれなPCです。
「机に置くならなるべくカッコイイものを」ということで検討する人が多いようですが、デメリットがとにかく多いです。
- 性能が低い
- 拡張性がない
- 修理ができない
- 故障しやすい
- USBなどの接続端子が少ない
- モニターが壊れたら終わり
- ゲーム向けのモデルがほとんどない
簡単に思いつくものを羅列してみましたが、致命的な欠点が多すぎます。これならまだノートPCの方がマシです。
ゲーミングノートPCはおすすめできない!ゲーミングノートのデメリット
一体型PCは限られた狭いスペースにパーツを収納しなければならないので、必然的に排熱が少ない低性能なパーツになります。
デスクトップPCと同じような見た目ですが、中身はノートPCのパーツが使われています。
また、自分で修理もできません。PCに詳しい人なら少しぐらいなら可能ですが、構造が普通のPCとは違うので、パーツを買って自分で修理したりができないのです。
それだけでなく、モニターが故障したら本体も一緒に修理に出すことになりますし、デスクトップPCなら簡単に修理できるようなパーツでも、全て一緒に修理に出さなければなりません。
デスクトップPCの利点は、性能アップのためにパーツを足したり、壊れたパーツを簡単に修理できることです。そのメリットを捨てて選択するのがノートPCですが、一体型PCはこのどちらでもなく、どっちつかずの微妙な立ち位置なかわいそうなモデルなのです。
ゲーミングモデルが少なく、ゲーム用途には向かない
そもそも一体型PCはゲーミングモデルがとても少ないです。ノートPC以下のラインナップです。
このことからも分かるように、省スペースにしたいならゲーミングノートPCを、性能や拡張性、コスパを求めるならデスクトップPCを選択するべきです。
『ゲームはたまにしかやらないから一体型でいいもん。』って人もいますが、たまにやるゲームですら快適に動くかわかりません。
パソコン関係があまり得意ではない高校生です、
高校生になって一体型デスクトップパソコンを買ってもらったのですが、したいゲーム(PUBG)ができません。
このような質問があり、とても悲しい気持ちになりました。せっかくパソコンを買ってもらったのに遊びたいゲームが遊べない。この質問を読んでみると、やはり性能は一般用途向けの性能でした。
2018年現在、Amazonでこの一体型PCの価格を調べたら17万円でした。17万円も出してグラフィックボードがついておらず、CPUもノートPC並(今のゲーミングノート以下)という、コスパ最悪のモデルです。
これが一体型PCの実態です。モニターもついているのでお得なように思えてしまいがちですが、詳しく性能をみてみると、ありえない低スペックです。
17万円もあったら、14万円ぐらいのスペックのPCとゲーミングモニターが買えます。これだけで超快適なゲームライフが送れますし、ゲーム以外の用途もサクサク快適です。
質問者さんのPCが、もし普通のデスクトップPCだった場合を考えてみると、まだまだ可能性はあります。とりあえずグラフィックボードが後づけできるので、それだけで全然マシになります。
設定はかなり下げなければなりませんが、PUBGを遊ぶことは可能になるでしょう。
しかし一体型PCなのでそれもできません。書いていて本当に悲しくなってきました。なぜ一体型にしてしまったのか…。
一体型PCのメリットはある?
そんな一体型PCですが、メリットもあることにはあります。
- 配線が少ない
- 省スペース
- ノートPCよりもモニターが大きい
- おしゃれ
モニターとPC本体をつなぐケーブルがないので、配線が少なくなります。マウスやキーボードも無線にすれば、コードはほぼほぼなくなりますね。
ですが、やはり性能面や拡張面を犠牲にしてまで選ぶ理由は見つかりません。ゲーム目的でなくても、一体型PCはやっぱりおすすめできないです。
置く場所がないならノートPCや省スペース型のゲーミングPCを選べば良いですし、おしゃれにしたいならケースにこだわれば良いだけです。
また、一体型PCのメリットとしてよく挙げられる「机が広く活用できる」についてですが、モニターアームを使えば普通のモニターでもデスクを広く使えるようになります。
僕は現在トリプルモニターですが、全てモニターアームを使っているので、モニターの下にもモノを置いたり、キーボードを置いたりできるので便利です。
デスクトップPCでもマウスやキーボードの無線接続はできます。こうやってひとつひとつメリットを潰していくと、やっぱり一体型PCは粗大ゴミということになってしまいそうです…。
iMac proの性能と価格
一体型PCと言えばiMacがあります。ゲーミング向けではありませんが、最近発売されたiMac Proについても少し触れておきます。
iMac Proはトンデモ性能です。まずゲーム目的で買う人はいないと思いますが、あまりの高性能っぷりに笑ってしまうほどなのですが、価格もバカみたいに高いです。
Hikakinさんが購入していたフルスペックのiMac proはその価格なんと160万円です。
ゲーミングPCならグラボ何枚挿せるんだって話なんですが、目的が動画編集メインなので、そもそも用途が違いますね。
もちろんゲームも遊べますが、SSDが4TBだったり、メモリが128GBだったりと、まあ規格外です。こんなスペック誰が必要になるんだって感じですが…。
CPUもIntel Xeonです。18コアです。CPUだけで超ハイスペックPCが2台ぐらい買えます。
ゲーミング向けで今一般的なのは4コアです。最新世代のCPUでやっとコアが増え、6コアになりました。その3倍です。
で、この性能のPCは誰が必要になるかというと、映像や3DCGを扱う人たちです。ゲーム目的なら絶対に必要ないですし、この性能が必須になるのは何年後になるのか想像もできません。
『なんで急にこいつiMac proの話なんてしだしたんだ?』と思うかもしれませんが、僕が言いたかったのは「これだけ高性能な一体型PCであれば買う意味も出てくる」ということです。
逆に言えば、ここまで高性能でなければ買う意味がありません。しかもこのiMac proであっても、
- モニターが壊れたらPC本体も一緒に死ぬ(当然逆もアリ)
- 内蔵HDDやSSDが増やせない
- デスクトップPCに比べて排熱は悪い
という問題は抱えたままです。やはり、一体型PCは性能面、コスパ、安心面という色々な点から見ても、おすすめできません。一体型PCは特殊です。
結論:一体型PCは絶対にやめておけ!
冒頭から一貫して伝えたいのは、一体型PCは本当に本当に良くないからやめましょうということです。
あまりにもメリットがなさすぎます。わざわざ大金を出して性能の低いPCを買うことになります。
一体型PCを選ぶなら、グラボが搭載できないので、ゲームはまずプレイできないと考えてください。
わざわざゲームができない一体型PCを購入するぐらいなら、ゲームができるゲーミングノートPCを選びましょう。
一体型PCのならではの利点もあります
一体型PCはデザイン性などから女性や主婦層に人気
ノートPCからの画面サイズアップ要求20~23インチ程度
静音でノートPCと同等の省スペース性でありながら
メカニカルキーボードなどの交換も容易
PCで高負荷ゲームしないユーザー
が御求めになられます。