HDDとSSDはどう違う?ゲーミングPCにSSDは必要?

『SSDは絶対に入れておきましょう。』

当サイトを含め、必ずと言っていいほどこうやって書かれていますが、PC初心者だと、なぜSSDが重要なのかを理解していないケースもしばしば。

SSDの特徴を理解していないと、その良さを最大まで活かしきれず、せっかくのSSDが無駄になってしまいます。

この記事では、HDDとSSDの違いやおすすめの使い方、ゲームにおすすめのSSDの選び方を解説しています。

HDDとSSDってどう違うの?

HDDとSSDは、どちらもデータを保存しておく場所で、ストレージと呼ばれます。

CPUが脳、メモリが作業用の机だとしたら、HDDやSSDはデータを格納しておく本棚の役割をします。

同じ役割をするHDDとSSDですが、性能には大きな違いがあります。

HDD(ハードディスク)のメリットとデメリット

HDDのメリット

  • 安い
  • 大容量
  • 故障の前触れに気付ける

HDDの最大のメリットは、大容量で安いことです。

僕がこの記事を書いている現在、SSDと比較してみると、SSDは500GBで15000円前後なのに対し、HDDは4TBで8000円ぐらいです。

容量は8倍も多いのに、価格は半分…。

故障に気付けるのもHDDのメリットです。

HDDの内部では磁気ディスクが回転していて、そこからデータを読み込んだり書き込んだりしています。

HDDが劣化したり、調子が悪くなってくると、ディスクが回転する音や、データの読み書き時になる「カリカリカリ…」という音が大きくなることがあります。

また、普段は聞こえないようなおかしな音が鳴ることもあり、そういった症状から故障の前触れを判断できます。

PCから異音が聞こえたら、データを移しておこう。
HDDのデメリット

  • 読み込み速度が遅い
  • 物理的に壊れやすい
  • 大きくて重い
  • 動作音が鳴る

メリットに比べてデメリットが多いですが、これはあくまでも「SSDと比較した場合」です。

SSDがなかった時代はこれが普通だったのですが、SSDが普及するにつれ、HDDのデメリットが目立ってきました。

特に読み込み速度が重要で、PCが起動するまでの時間やゲームのロード時間が、SSDに比べてとても遅いです。

また、衝撃にも弱いため、持ち運びが多いノートPCに適していません。

SSDのメリットとデメリット

SSDのメリット

  • 高速
  • 軽い
  • 薄い
  • 衝撃に強い

SSDの最大のメリットは読み込み速度が高速なことです。

PCの起動時間やゲームのロード時間を大幅に短縮できるため、PCを使っていてストレスを感じることがなくなります。

今までPCの起動に1分ぐらいかかっていたのが10秒で起動できるようになったりします。

また、軽くて薄く、衝撃にも強いため、ノートPCに適しています。

SSDのデメリット

  • 容量が少ない
  • 高い

SSDはHDDよりも容量が少なく、まだまだ高いです。

昔に比べれば容量は増えて安くなってきているのですが、HDDと比較してみると割高です。

SSDにするとゲームでは何が変わる?

HDDからSSDに変えることで、ゲームにも大きく影響を与えます。

HDDからSSDに変えるとこうなる

  • ゲームの起動時間が短くなる
  • マップ生成の時間が短くなる
  • カクつきやラグが減る場合もある

グラフィックボードやCPUのように、ゲームが劇的に軽くなったり、フレームレートが上昇するような効果はほとんどないのですが、ゲームの起動やマップのロードに待たされることはほぼなくなります。

つまり、ストレスなくゲームを楽しむことができるようになります。

えー、本当かなぁ?PCに詳しい人達って、すごい小さなことも大きな違いみたいに言うじゃん…。
確かにそういう傾向はあるけど、SSDに関しては間違いなく体感できるから安心して。

特にPCの起動スピードは感動モノだよ。今まで1分ぐらいかかってたのが、15秒ぐらいで起動しちゃうんだから。

『本当に体感できるか分からないからなかなか手がでない…。』という人も多いですが、SSDはPCパーツの中でも体感しやすいパーツです。

HDDからSSDに変えるだけでPCを触るのが楽しくなりますし、ロード時間のイライラも減るのでとても快適になります。

HDDとSSDは一長一短!うまく使い分けよう

ここまでHDDとSSDについてお話しましたが、どちらも一長一短です。

性能的に見るとSSDのほうがポイントが高いですが、容量に対しての価格が高いので、たくさんのデータを保存しておくのにはあまり適していません。

そこで、僕がおすすめしたいのはSSDとHDDをどちらも搭載する使い方です。

ドスパラなどのBTOメーカーもこの使い方を推奨していて、ゲーミングPCの多くがSSDとHDDの両方を搭載しています。

SSDとHDDの使い分け方

  • PCの起動時間を短縮するためにOSはSSDに入れる
  • メインで遊ぶゲームもSSDに入れる
  • たまに遊ぶゲームや音楽、動画データはHDDに入れる

このような使い方がおすすめです。

そうすることで少ない容量のSSDでも満足に使うことができますし、安くて大容量のHDDのメリットも活かすことができます。

ちなみに僕は、SSDを2つ、HDDを1つ搭載するのが最適だと思っています。

なぜこれが良いのかについては「SSDやHDDはいくつ必要?増設は何個までできる?」という記事で解説しているので、こちらも読んでいてだけると嬉しいです。

ゲーム用におすすめなSSDの選び方

SSDといってもいくつか種類があります。

主流なのは2.5インチのSSDで、これを選んでおけばまず間違いありません。ただ、最近はM.2 SSDも人気が出てきているため、こちらも少し触れておきます。

2.5インチSSD 比較 M.2 SSD
外観

M.2 SSDはまだまだ聞き慣れない人が多いと思いますが、最近増えてきているタイプのSSDです。

M.2スロットに挿すタイプで、古いマザーボードにはこのスロットがありません。

M.2 SSDの中にもタイプがあり、NVMeという規格で接続するものは、従来のSSDよりも6倍ぐらい早いです。

これに関しては別の記事で解説しているので、気になる人はこちらの記事も読んでみてください。

よくわからないんだけど、このM.2 SSDってやつは普通のSSDより早いってことでいいのかな?
M.2だから早いってわけではないんだ。だからややこしいんだよね…。

まぁ、「M.2SSDは早い!」って思っておけば、あながち間違いではないと思うけど…。

詳しくは筆者がM.2 SSDを使った記事を読んでみてね。

M.2 SSDは本当に早い?ゲーマーは導入する価値があるのか

M.2 SSDはまだまだ価格も高いですし、ゲームに関してはそれほど大きく改善するわけでもないので、これから選ぶのであれば、一般的な2.5インチSSDでOKです。

ゲームならSSD容量はどれぐらい必要?

必要な容量についてですが、OSも含めると240GBは絶対に必要です。

最近のゲームは空き容量を30GB以上必要とするものが増えていますし、FF14や黒い砂漠になると、50GB以上は必要になります。

また、アップデートを重ねていくとさらに容量が増えていきますし、複数のゲームをインストールするとなると、240GBでは足りなくなってきます。

普段からよく遊ぶゲームだけを入れるという場合は240GBで余裕です。

いくつものゲームをSSDに入れるのであれば、OS用のSSDとゲーム用のSSDで分け、さらにゲーム用は500GBぐらい用意しておいたほうが安心です。

ちなみに僕は全てのゲームをSSDに入れておきたいので、4つのSSDと2つのHDDを使っています。

結論:容量はこれぐらい必要!

  • よく遊ぶゲームを2~3本入れるなら240GB
  • ゲームを全部SSDに入れるなら500GB以上

先ほども書きましたが、あくまでも僕のおすすめはSSD+HDDの組み合わせです。

たまにしか遊ばないゲームはHDDに入れ、よく遊ぶゲームだけSSDに入れるほうがコスパ◎で、賢いです。

おすすめのSSD

僕が使っているSSDを紹介します。

実を言うと僕がSSDを選ぶとき、メーカーなどは気にしていません。結局はどのメーカーであっても当たりハズレがあるので、AmazonでSSDと検索して、評価がそこそこついてて安いものをその都度選んでいる感じです。

唯一気にするのは容量だけです。欲しい容量で評価がそこそこついているものを選びましょう。

ベストセラーになっている安定のCrucialです。友人もみんなコレを選んでいます。Amazonの評価も高め。

サブPC用に購入したことがあります。

メインPC用に最近買いました。

他のSSDに比べて遅いとかを感じたことはありませんし、かなり早いということもありませんでした。とにかく普通のSSDです。評価の数、評価数ともに良いです。

SAMSUNGも強いです。僕もひとつ使っています。

デザインが黒なので、そういうところを見て選んでも良いと思います。

とりあえず3つ紹介しましたが、どのメーカーでも特に大きな違いはありません。(あくまでも普段使っていて、という意味です。)

なので、AmazonなどのサイトでSSDを検索してみて、引っかかったモノの中から自分が求めている容量、価格の商品を選べばOKです。

AmazonのSSD一覧

SSDは絶対に入れておいたほうがいい!

結論

  • ゲームであってもSSDの効果は体感できる
  • 容量は最低でも240GBは欲しい
  • HDDにもSSDにも良いところがある
  • 2.5インチのSSDがおすすめ

長くなってしまいましたが、結論としてはこんな感じです。

ゲーミングPCを購入する際に、『SSDはあったほうがいいのかなぁ~?』と迷っているのであれば、絶対に搭載しておくべきです!

ただし、SSDだけだと容量的に少し不安なので、大きな容量のデータを保存しておく用として、HDDも1TBぐらいは入れておきましょう。

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