PUBGをプレイする上で重要になるのがデバイスです。PUBGに限らず、FPSやMOBAなどの競技性が高いジャンルのゲームは、デバイスの影響を強く受けます。
その中でも特に重要なのがモニターです。特にPUBGのようなタイプのゲームは、画面のなめらかさと応答速度は快適にプレイする上でとても大切で、照準が合わせやすくなったり、ラグを感じることなく遊ぶことができます。
今回は、PUBGで使える機能がてんこ盛りのゲーミングモニター「XL2536」を手に入れたのでレビューします。
この記事の目次
XL2536の主な特長
XL2536は144Hz対応のゲーミングモニターで、PUBG公認の大会「PJS βリーグ」でも使われています。
応答速度も1msと、ゲーミングモニターとして申し分ない性能となっています。
解像度はFull HD(1920×1080)の一般的なサイズで、BenQ独自のDyAc™という技術が搭載されています。(DyAcに関しては後々解説します。)
ちなみに僕の現在のゲーミング環境はこんな感じです。
すべて違うモデルのゲーミングモニター(右が今回レビューするXL2536)なので、これらと比較してみてどうなのか、今までのゲーミングモニターと何が違うのかも一緒に見ていきます。
XL2536の外観・付属品
外観は黒を基調としたノングレア(非光沢)モニターです。
スタンドには穴が空いていて、USBケーブルなどをまとめておけるようになっています。
デスクのケーブル類がごちゃごちゃしないようになっているのはありがたいです。
右下に見えているコントローラーについては後ほど触れます。
接続端子類
裏側の接続端子類。モニターと繋ぐところです。
USB mini-bとUSB3.0 Type Bに関しては別の機能で使うものになります。
モニターのサイド部分にはUSBや音声関連の端子、収納可能なヘッドホンハンガーが用意されています。
ヘッドホンハンガーはそのままヘッドホンを掛ける用途以外にも、ケーブル類をまとめておくのにも使えます。
アイシールドで日差しも防げる
付属のアイシールドを取り付けることで、窓際でプレイするときの日差しを防いだり、余計なものを視界から遮ることができます。
付属のケーブル類
3種類のケーブルが付属します。
- 電源ケーブル
- Display Portケーブル
- USB用ケーブル
Display Portケーブル
PC本体と画面を繋ぐケーブルです。最近はDisplay Portが主流ですね。
少し古いグラボだとDisplay Port用の端子がないこともあります。そういう場合はHDMI2.0などのケーブルを用意しておく必要があります。
モニターのサイド部分に用意されている、USB端子を使えるようにするケーブルです。
使わない場合は接続しなくてもOKです。
角度調節・高さ調節
モニターの高さ調節もスムーズにおこなえます。
ネジ等は必要なく、手で動かすだけなので簡単です。
向きの調節もこの通り。
モニタースタンドの向きはそのままなので、動かすときにデスクを傷つける心配もありません。
XL2536の機能をPUBGでチェック
XL2536を機能ごとに見ていきます。
各機能のON/OFFや数値の変更は本体で直接行います。
-
DyAc™(Dynamic Accuracy)
- Black eQualizer
- Color Vibrance
- S.Swtich
DyAc™とは?実際に違いは分かるのか
DyAcはBenQ独自の技術で、激しい動きをより明確に、残像をなくしてくっきりと表示させる技術です。
普段使う時はわかりませんが、スマホなどのカメラを通すと黒い帯が映り込みます。
このように、超高速で黒い画面を差し込むことで残像が残らなくなり、ゲーム中の動きがはっきり分かるようになります。
DyAcの違いは分かる?
結論から言うと、DyAcのありなしはちゃんと認識できるレベルでした。
最初は『そんなに違うかなぁ?』という感じだったのですが、いつも使っているモニターに戻したら『あれ、なんか違うぞ。』と。
AIMを動かしたときのブレがさらに取り除かれていて、くっきりしている印象です。
60Hzから144Hzに変えた時ほどの感動はありませんでしたが、同じ144Hzでも違うなぁ…と分かるので、ここはさすがだなと思いました。
モニターが届いてから1週間使い続けましたが、ゲームをプレイする上で遅延を感じることはなく、特別疲れやすいということもありませんでした。
万が一違和感を感じる場合は、Dyacのレベルを下げたり、オフにすることも可能です。
DyAcに関して、実際にどれぐらい違うか?という動画をBenQが公式で出しているので、こちらも参考にしてみてください。
Black eQualizerは有利不利に大きく差が出る
Black eQualizerは暗いところを明るくしてくれる機能です。これがあるだけでゲームの有利不利は大きく違います。
ただ単に画面を明るくするだけだと、「もともと明るいところが明るくなりすぎて見にくい」ということが起こりますが、Black eQualizerはその点にもちゃんと対応しています。
Black eQualizerをオフにした状態と、15まで上げた状態で比較してみました。
暗いところに敵がいると認識しづらく反応が遅れてしまうこともあるので、この機能はほぼ必須。僕にはないと困るレベルの機能です。
今まで使っていた別のモニターもすべてBenQのモニターなのですが、Black eQualizerには非常にお世話になっています。
別の場所でも撮影してみました。
暗い場所の多いゾンビゲームでも大活躍
PUBGだけだと分かりづらいかな?と思ったので、FPS版人狼と言われているDeceitでも比較しました。
このゲームはマップ内が非常に暗く、普通のモニターだと全く見えない人が続出します。
僕の友人も『マジで何も見えないんだけど!どこに出口あるの!?』といつも困惑しているのですが、Black eQualizerがあれば、ちゃんと視認できます。
この通りです。ONにすると手前でひっくり返っているイスの奥にある壁まで見えています。
(使っているモニターによってはどちらも暗く見えてしまうようなので、画像自体の明るさを少し上げています。)
これだけで有利不利は大きく変わりますし、楽しさも段違いです。
Color Vibranceを変えることでさらにくっきり表示できる
色の鮮明さもモニターで変更することが可能です。
Color Vibranceを最高にするとちょっとキツめの色になり、0にすると白黒になります。
通常の色よりも少しだけ上げることでくっきりした印象になります。
ゲームごとに設定を切り替えられるS.Swtichが便利
Black eQualizerやColor Vibranceの設定は、ゲームごとに最適なものが違います。
例えば先ほど紹介したDeceitの場合、同じ設定でPUBGを遊ぶと明るすぎてかえってみにくくなってしまいます。
そういうときに手軽に設定を変更できるのがS.Swtichです。
これを使うことで、設定を3つまで保存しておくことができます。
僕は普段用、ゲーム用、暗いゲーム用の3つを設定しています。
PUBGにおすすめの設定
僕がいろいろ試してみて、PUBGのプレイに最適だと感じた設定も紹介します。
- DyAc…プレミアム
- Black eQualizer…6
- Color Vibrance…13
- ブルーライト低減…6
ブルーライト低減に関してはグラフィックボードから設定することも可能ですが、XL2536にも搭載されていたので、こちらで設定しています。
ブルーライト低減の効果はとても大きいと思います。
僕は昔から目が疲れやすく、PCを触っていると半日ぐらいで目が痛くなって涙が止まらなかったのですが、ブルーライトを下げるようにしてからはピタっと止まり、ここ数年間はその症状が出ていません。
XL2536はPUBGにおすすめのゲーミングモニター
XL2536の機能紹介およびレビューは以上です。
僕はゲーミングモニターじゃないと満足できない体になってしまっているので、サブモニターもすべてゲーミングモニターにしているほどなのですが、そんな僕からみてもXL2536は一味違います。
やはり大きいのはDyAcで、他の144Hzのモニターと比べても残像がほぼ残らず、くっきりと見えます。
PUBGは草むらと敵が同化していたり、車の中にいる敵を撃つゲームなので、敵が視認しやすくなるXL2536はまさにPUBGに最適なモニターです。公式大会で採用されているのも納得。
他の144Hzモニターと比べると少し値が張るのは気になるところですが、それに見合うだけの価値はあると思いました。
はじめてゲーミングモニターを購入する人はもちろん、新しいモニターは発色もキレイなので、古いゲーミングモニターを使っている人も、買い替えを検討してみてはいかがでしょうか?
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